10.25.2023 - By おぎたま
おぎたまには、お互いに面白かった本をおススメしあう習性があります。
同じ本を読んだ感想を友がたりするのは、他では味わえない時間です。
今回の1冊は、山本淳子先生の「枕草子のたくらみ」。
読み進めるうちにその内容に驚いてしまったおぎが、課題図書としておたまに写真を送り付けたのがきっかけです。この一冊で、私たちの、枕草子とあの時代の印象ががらりと変わってしまいました。私たちが清少納言にまんまと騙されていたことに気付くとともに【「『枕草子』を歴史の中に置く」という姿勢】の面白さにどっぷりとはまってしまったのです・・・。
※ご注意ください※
この回では「枕草子のたくらみ」について熱く語りますので、ネタばれありです。本書をゆっくりと読みたい方はご注意ください。
<時のしおり>
(00:00) 枕草子を語るに欠かせぬ本
(02:16) おぎたま衝撃!の結論
(06:42) 千年人々を騙し続ける枕草子 ※ここからネタばれします
(14:12) 長年の違和感が氷解
(17:44) たくらみにハマった人々
(22:21) 道長はなぜ枕草子を潰さなかったの?
(27:21) 枕草子と源氏物語の関係って。。
(32:03) 再現してほしい名場面を妄想!
(35:38) 「光る君へ」での枕草子は
(39:18) もう一組のソウルメイト
<ご紹介>
山本淳子先生:
京都先端大学人文学部教授。2007年に『源氏物語の時代』でサントリー学芸賞受賞。おぎがこのご著書を新聞で見つけ、拝読。おたまに誕生日プレゼントとして贈る。以来、ふたりとも大ファンに。「国文学の研究とはこうあるべき」という一つの完成形を見せてくださる。おぎたまがこよなく敬愛申し上げるお方。(※もちろん面識はない)
<おぎ注>
職の御曹司(しきのみぞうし):中宮のお世話をする人たちの事務所で、内裏から道を一つ隔てたところにある。
内裏(だいり):天皇の私的な住まい。数多の女御・更衣など後宮の女性たちもここに住んだ。南北約330メートル、東西約230メートルとめちゃくちゃ広い。
<出典>
「枕草子のたくらみ」 山本淳子著 朝日新聞出版 2017年
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18976
枕草子 第79段 「御曹司におはしますころ」 岩波文庫
<参考Podcast>
「をかしくない?枕草子」 2023年6月配信
「今こそ友がたりたい!一条天皇」 2023年7月配信
※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。
※内容は諸説あります。
Twitter → https://twitter.com/TUBONEnoANONE
ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone
HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com