つぼねのあのね〜几帳の向こうの友がたり〜

#24 新年を寿ぐ~光源氏と道長~

01.31.2024 - By おぎたまPlay

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「今年のお正月はまだ明けましてません!」。

インフルエンザで今年のお正月が吹っ飛んでしまったおぎは、どうしても今年のお正月があきらめきれない!そこで、「旧暦の新年」をお祝いする行事や和歌の話を友がたりしておとそ気分を味わうことにしました。

 まずはもちろん大好きな源氏物語のワンシーンから。光源氏の新しいおうちにやってきた穏やかなお正月にほっこりしたり、紫の上の和歌にモテ女の極意を見て感心したり。でも、一条天皇のお正月儀式を手伝う藤原道長は単なるお祝い気分だけじゃなさそう?さらに、その様子を記録していた紫式部と道長の関係も気になるわけで・・・。今回もおぎたまは脱線してしまうのでした。

<時のしおり>

(00:00)  まだまだ正月気分を味わいたい!

(02:11)  源氏物語『初音』にみる正月儀式

(06:12)  “おめでとう”となぜ言い合う?

(07:33)  新年を寿ぐ!源氏夫婦の幸せ和歌

(13:37)  凄すぎる!紫式部の和歌“能力”

(16:55)  一条天皇、餅を◯に乗せる

(20:52)  餅儀式を手伝う道長の思惑は…

(26:11)  道長&紫式部の和歌、真相は如何に

(32:26)  小正月はケツバットで男児誕生?

(34:52)  源氏物語が伝える平安の暮らし

<おぎ注>

歯固め(はがため):猪や鹿の肉、押鮎(おしあゆ)、大根などの固いものを食べ、長寿を願った新年の儀式。

戴餅(いただきもちい):新年に子供の頭にお餅を載せて健やかな成長や立身出世などを願った儀式。

粥杖(かゆづえ):小正月の1月15日に縁起物の粥を食べる風習があった。この粥を炊いた薪で女性のお尻を叩くと男児を授かるという言い伝えがあり、枕草子第三段にも登場する。

※おぎがわかりやすく説明しているだけなので、テストに書いてもマルはもらえませんのでご注意ください!

<友がたりで取り上げた和歌>

【源氏物語より】

・うす氷とけぬる池の鏡には世にくもりなき影ぞならべる (初音 源氏の君)

・くもりなき池の鏡によろづ夜をすむべき影ぞしるく見えける (初音 紫の上)

【紫式部日記より】

・よもすがら水鶏(くひな)よりげになくなくぞ真木の戸口にたたきわびつる(藤原道長作か?諸説あり)

・ただならじとばかりにたたく水鶏(くゐな)ゆへあけてはいかにくやしからまし(紫式部)

<参考リンク>

#20 すれ違う七五三~光源氏と道長~ (2023年11月8日配信)

https://open.spotify.com/episode/6rybmiRbNiU92ilKu6mVso

<出典>

「源氏物語2 初音」新日本古典文学大系 岩波書店

「土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」新日本古典文学大系 岩波書店

「枕草子のたくらみ」 山本淳子著 朝日新聞出版

https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18976

※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。

※内容は諸説あります。

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