04.10.2024 - By おぎたま
おぎたまは、お互いに面白かった本をおススメしあう習性があります。同じ本を読んだ感想を友がたりするのは、他では味わえない時間です。
今回の1冊は藤原実資が書き、倉本一宏先生が編集なさった「小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」です。
Xのポストで見かけて即予約。お互いに読み始めたはいいものの、63年に及ぶ長い長い日記を凝縮して1冊にまとめたとはいえ、長い長い1冊。読み終えた時にはまるでフルマラソンを走りぬいたようなそんな感覚がおぎたまを襲いました。
※ご注意ください※
この回では「小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」について熱く語りますので
、ネタばれありです。本書をゆっくりと読みたい方はご注意ください。
<時のしおり>
(00:00) 春の読書はこれ一択
(02:17) 藤原実資✖倉本一宏の最強タッグ!
(07:07) 『小右記』とはなんぞや
(10:50) ビギナーズは〝おいしいトコ取り〟
(12:42) 枕草子との一致に歓喜!
(17:16) 行間を妄想する楽しみ
(20:13) 日記から透けて見える実資VS伊周
(24:42) 「日記=情報」こそ貴族の宝
(29:56) 占い師的に気になる教通からの質問
(33:12) 実資の人柄を妄想
(35:45) 解釈一致!「光る君へ」秋山実資
(38:24) ビギナーズ版・小右記は読み得!の一冊
<おぎ注>
藤原実資:平安時代の貴族。63年にも渡り業務日誌である「小右記」を書き続けた。藤原道長の「この世をば…」の和歌を書き残したのもこのお方。大河ドラマ「光る君へ」では秋山竜次さんが演じている。
倉本一宏先生:日本の歴史学者で、大河ドラマ「光る君へ」の時代考証を担当なさった。国際日本文化研究センター名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。現在は「フリーの歴者学者」を名乗っておられる。
三記:藤原実資の「小右記」、藤原行成の「権記」、藤原道長の「御堂関白記」の3つの貴族の業務日誌を称して言う。1000年後の現代でも当時の政治や行政を知るための超一級の史料である。さすが。
枕草子第161段「故殿の御服のころ」:清少納言の同僚が陰陽寮の楼閣に登って大騒ぎになったことが残されている。
伊周:一条天皇の皇后である定子の兄。漢籍や和歌などに優れた才能を持ってはいたが、若くして政治の重役に就いたため、高慢な態度が貴族の反感を買った。
道頼:道隆の庶子で、伊周の異母兄。祖父である兼家の養子となった。実資との関係は良好だったらしい。
教通:道長と倫子の次男。公任の娘が正室。
※おぎがわかりやすく説明しているだけなので、テストに書いてもマルはもらえませんのでご注意ください!
<参考リンク>
#14 今こそ友がたりたい!一条天皇
https://podcasters.spotify.com/pod/show/eu26ri8sjn/episodes/ep-e278roh/a-aa5gkln
<参考文献>
「小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」著 藤原 実資 編 倉本一宏
カドブン<ビギナーズ・クラシックス 日本の古典>
https://kadobun.jp/special/beginners/nihon.html
「現代語訳 小右記」 全16巻 倉本一宏編 吉川弘文館
枕草子 第161段 「故殿の御服のころ」 岩波文庫
※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。
※内容は諸説あります。
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