テレビドラマクロニクル補足講義、第四回は、PLANETSのオンラインショップで『テレビドラマクロニクル 1990→2020』を購入した方への特典、特別電子書籍『テレビドラマクロニクル 2020→2021:コロナ禍の進行はテレビドラマをどう変えたか』について喋りました。
・特別電子書籍については、もともと、本編に収める内容だった。
・「はじめに」から続くイメージ。
・『テレビドラマクロ二クル 1990→2020』が表パートだとすれば、電子書籍は裏パート。
・まるで『木更津キャッツアイ』みたいだが、実は本書の構造自体が『いだてん』をなぞっているため、そう考えると志ん生パートに当たるのかもしれない。
・だいぶ書き換えてしまったが、個人的な視点、私小説とまでは言わないが、日記やエッセイみたいなタッチで書くイメージだった。
・『テレビドラマクロニクル 1990→2020』自体が打ちっ放しのコンクリートや鉄塔(東京タワーやエッフェル塔)みたいな無機質なイメージで書こうとしたので、その対比としてベタベタした感じにした方が面白いかなぁと思ったが、最終的にその構想は消えていった。ただ、状況に対する生々しい感じ、苛立ちみたいなものの片鱗は残っているのではないかと思う。
・今もそうだが執筆時期はコロナ禍のことばかり考えていた。
・長編評論に結果的になってしまった本書には、様々な導線がある。
・ある論考とある論考が対の関係になっているとか。一度過去にもぐって現在に戻って来るという構造とか。これはまぁ、今まで書いた評論もそうで、おそらく本を書く人はそういうことをいろいろ考えてる。