本書の構成上、抜け落ちてしまったことや追加説明したいことをポッドキャストとNoteのテキストで補足。
第一回は野木亜紀子脚本の『コタキ兄弟と四苦八苦』
団塊ジュニア、ロスジェネ(ロストジェネレーション)世代と言われる70年代生まれの作家たちのバックボーンが強く現れているドラマ。
山下敦弘や宮藤官九郎が作家として頭角を表した00年代の状況に言及。
バブル崩壊以後、不況だがまだギリギリ余裕があった時代。ニート、パラサイトシングル、マイルドヤンキー、無職の引きこもりが成立した時代。
社会から放置され、就職も結婚もせき止められたけど、一方でネット黎明期ということもあり、モラトリアムを堪能できたのがロスジェネ世代。
その裏返しとしての自己責任の内面化。
76年生まれの山下敦弘、70年生まれの宮藤官九郎とほぼ同世代でありながらデビューが10年遅い女性脚本家の野木亜紀子(74年生まれ)との現状認識のズレ(00年代に遊んでいられた男たちと、そんな余裕すらなかった女たちという対比が『コタキ兄弟』には現れている。
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