フレンチ・クラシック・カフェ

#66 バスクのヴィルトゥオーソに捧げられたサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第三番 第三楽章

11.04.2022 - By 笹川日仏財団Play

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モーツァルトと再来とも言われた早熟の天才サン=サーンス。若くしてパリ音楽院を卒業し、作曲家としての活動のかたわら、弱冠23才でその後20年間務めることになるパリ・マドレーヌ寺院のオルガニストという名誉ある地位に就きます。

その頃、13才でパリ音楽院したばかりの天才ヴァイオリン奏者サラサーテに出会い、お互いの才能を敬愛し合い、度々一緒に旅行するほど意気投合したようです。

バスク地方に生まれ、スペイン文化の影響を受けて育ったサラサーテの為に、サン=サーンスはさっそくスペイン風の『カプリス(奇想曲)』を作曲します。

そのテーマは20年以上後に書かれ、サラサーテに献呈されたヴァイオリン協奏曲第三番の第三楽章冒頭に用いられています。

【出演】中田昌樹(指揮者)

【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲ヴァイオリン協奏曲第三番 ロ短調 第三楽章 パトリック・ガロワ/指揮 ファニー・クラマジラン/ヴァイオリン

    シンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラ/演奏

    イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行

【提供】笹川日仏財団

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