※この回は【後編】です。まずは【前編】からお楽しみください。
【キーワード】会話の自律化に対して自分がどういう立ち位置でいられるのか?/会話=自分と誰かと間にあることが絶妙にバランスされながら成り立っている/"うまく"話す/みんながどもっているリズム/リズムのノーマライゼーション/ハインリヒ・フォン・クライスト/思考はしゃべると同時に湧くものだ/フランス革命/あらかじめ頭の中で作った作文を読んでいるのとは別の成り立ち/口をついて出ちゃう/フランス革命が起きたのは上唇のけいれんが原因(皮肉)/思考がおまけ/体がしゃべっている/個別的であって当たり前だと"うまく"しゃべるが主題化しない?/しゃべること=身体的行為・社会的行為/そもそも言葉が社会的要請によって生まれている(他者性が埋め込まれている)/言語が個人のものではない/二重の折り合い/人間と言葉の相矛盾する関係/言葉に人間が翻弄されている/言葉=ままならないもの/社会モデルの限界/主観的体験/それぞれ違う体によって世界との関わりをしている/「多様な人たち」の代表性/主観的なことに対して開かれたスタンス・可変的である/村瀬孝生(宅老所よりあい)/トイレに行きたいから行きたい/主観の側からどういう風に世界が見えているのか、という多様性
体系的な知識がないなか、好奇心の赴くまま、分野を問わず、まさに主観的に本に親しんできました。大学時代は華やかなキャンパスライフに馴染めず図書館に日々ひきこもり、社会人になってからは未知の領域のプロジェクトを進める際にいつも本が助けてくれたという実感があります。ひとつのテーマについて複数の本をざっと読むことで共通する構造や論点を見つけたり、精読することで著者が悩んだ形跡や浮かび上がってくる気づきを得たりすることが好きです。