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琉球王朝時代の通信を再現

2022年9月8日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
琉球王国時代、首里王府は沖縄本島各地に
設置した火立てや旗を使って
通信していました。
旗の見え方や有用性を検証しようとこのほど、
首里城の広福門前広場と那覇市天久の
琉球新報天久ビル屋上で実験しました。
広福門前広場「高アザナ」で
縦2・4メートル、横3・4メートルと、
それより一回り小さい
赤茶色の旗が振られました。
市民らおよそ10人が琉球新報天久ビル屋上で
およそ4キロ先の方向を見守り、
「見えた」と、あちこちで歓声が上がりました。
太陽の光を鏡に反射させる実験では、
鏡の動きに合わせてキラキラ光る光線が
遠目にもはっきりと見えました。
実は16世紀ごろ、
旗を使った通信で誤解が生じ、首里王府に
仕えた易学者の木田大時が処刑されました。
王の側近が箱の中にネズミを1匹仕込み、
力試しで木田に数を言い当てさせ、
5匹と答えた木田は偽り者とみなされ、
処刑場に送られます。
箱の中でネズミが4匹の子を
産んでいたことが分かり、
王は処刑中止を命じる旗を振らせましたが、
処刑場の役人は実行の合図だと勘違いし、
木田を処刑しました。
王の命で木田の石厨子は玉陵の中室に
安置されたということです。
郷土史家の古塚達朗さんは
「史料はないが、玉陵の中にいる
木田大時の話が現実味を帯びた気がする」
と感慨深そうに語りました。
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By ラジオ沖縄
琉球王朝時代の通信を再現

2022年9月8日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
琉球王国時代、首里王府は沖縄本島各地に
設置した火立てや旗を使って
通信していました。
旗の見え方や有用性を検証しようとこのほど、
首里城の広福門前広場と那覇市天久の
琉球新報天久ビル屋上で実験しました。
広福門前広場「高アザナ」で
縦2・4メートル、横3・4メートルと、
それより一回り小さい
赤茶色の旗が振られました。
市民らおよそ10人が琉球新報天久ビル屋上で
およそ4キロ先の方向を見守り、
「見えた」と、あちこちで歓声が上がりました。
太陽の光を鏡に反射させる実験では、
鏡の動きに合わせてキラキラ光る光線が
遠目にもはっきりと見えました。
実は16世紀ごろ、
旗を使った通信で誤解が生じ、首里王府に
仕えた易学者の木田大時が処刑されました。
王の側近が箱の中にネズミを1匹仕込み、
力試しで木田に数を言い当てさせ、
5匹と答えた木田は偽り者とみなされ、
処刑場に送られます。
箱の中でネズミが4匹の子を
産んでいたことが分かり、
王は処刑中止を命じる旗を振らせましたが、
処刑場の役人は実行の合図だと勘違いし、
木田を処刑しました。
王の命で木田の石厨子は玉陵の中室に
安置されたということです。
郷土史家の古塚達朗さんは
「史料はないが、玉陵の中にいる
木田大時の話が現実味を帯びた気がする」
と感慨深そうに語りました。
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