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エルガー:《エニグマ変奏曲》 Op.36 - 第9変奏 「二ムロッド」 [2020][IR] / Elgar: Variations On An Original Theme, Op.36 "Enigma" - 9. Nimrod (Adagio)

06.10.2020 - By クラシック名曲サウンドライブラリーPlay

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♪友人とベートーヴェンを語り明かした夜の思い出

ある日のこと、エルガーがピアノに向かい、とりとめもなく旋律を奏でていると、

ひとつの旋律が夫人の注意を引き、「もう一度聴かせてほしい」と頼まれました。

その旋律こそが『エニグマ変奏曲』全体の基となる主題になりました。

エルガーはこの主題から次々と、即興的に変奏を弾き始め、

それぞれの変奏を友人たちの音楽的な肖像としてまとめました。

たとえば、第1変奏は夫人のキャロライン・アリス・エルガーを表し、

譜面には「第1変奏 L'istesso tempo "C.A.E."」と頭文字を記すといった具合です。

ただ、はっきりとは人物名を記さず、楽曲全体を通した隠し主題があるという理由から、

『独創主題による変奏曲(Variations on an Original Theme for orchestra)』という

正式名称よりも『エニグマ(謎の)変奏曲』という通称が一般化しています。

14の変奏からなるこの変奏曲の中でも、もっとも高い人気を誇り、

単独の演奏会用ピースとしても取り上げられるのが、第9変奏「二ムロッド」です。

二ムロッドとは出版社勤務の友人イェーガーにエルガーがつけた愛称で、

彼の高貴な人柄がその音楽を通して描き出されています。

エルガーとニムロッドはある夜に、ベートーヴェンの緩徐楽章について語り合いました。

その時の記憶が第9変奏「二ムロッド」に反映されています。

それだけにこの音楽には崇高な気高さがあります。

背後にうしろで手を組みたたずむベートーヴェンの姿が透けて見えるかのようです。

尚、今回からベルリンフィルハーモニー大ホールの音響をリバーブに使用しています。

過去にはウィーン・コンツェルトハウスの音響をメインに使用していましたが、

今後は近代的なオーケストラサウンドが堪能できるベルリンフィル大ホールの音響で録音していきます。

参考として、新しい音響で録音した演奏(ハイライト)をお聴きください(mp3)

♪ブルックナー:交響曲第8番 第1楽章より

♪ブラームス:交響曲第4番 第1楽章より

♪ベートーヴェン:交響曲第7番 第2楽章より

♪ワーグナー:楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕への前奏曲より

♪チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」第1楽章より

♪ラフマニノフ:パガニーニの主題による変奏曲 第18変奏より

♪ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵「キエフの大門」より

エルガー:《エニグマ変奏曲》 Op.36 - 第9変奏 「二ムロッド」 [2020][IR]

Elgar: Variations On An Original Theme, Op.36 "Enigma"

9. Nimrod (Adagio) [7:59]

Elgar-Enigma-Variations-9-Nimrod-2020.mp3

Elgar-Enigma-Variations-9-Nimrod-2020.mp3

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