ワンノー新下院議長は7月4日、間もなく実施される予定の首相指名選挙について、総選挙で最多議席を獲得した前進党のピタ党首が今のところ過半数の賛成票を得て首相にすんなり選ばれる状況にはないとの見方を示した。首相指名選では、下院議員500人と上院議員250人の過半数(376人以上)の賛成で首相が決まることになる。だが、ピタ党首を首相にするには、連立政権を組もうとしている前進党、タイ貢献党などの8党の所属議員だけでは過半数の賛成票を確保できないため、一定数の上院議員の賛同が不可欠となる。ワンノー議長は、「過半数にまだ何票足りないのかを検討し、(首相選の)投票に備える必要がある」している。