阿部慧太の聖書と説教と日常と

性産業とリベラルとキリスト教


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最近、AV女優がウェディングドレスを着用したことで問題が起きたというニュースがありました。

そのニュースを見ながら思ったことを話します。


# 以下はGoogle Geminiによる要約です。


性産業における個人の選択と社会構造のどちらに焦点を当てるべきかについて、阿部氏は、社会構造とそこから生じる個人の状況に焦点を当てるべきだという立場を示しています。

阿部氏の基本的な立場

阿部氏は、イエス・キリストが「姦淫の女」や「サマリアの女」に示した姿勢を自身のスタンスとして挙げます。これは、性産業への従事を「罪」と見なすものの、その行為を一方的に裁くのではなく、従事する人々に生きる権利、社会的・政治的権利があることを認めるものです。火事や病気の救援に例え、どのような職業の人であっても、困っている状況にある人々を救うことは基本的な人道であると主張します。

リベラルな視点からの分析

リベラリズムの「自由」概念は、時代とともに変化しました。古典的自由主義が「干渉されない自由」(表現の自由、信仰の自由など)を重視し、自己責任を強調した結果、貧富の格差が拡大し、一部の人々が劣悪な条件でしか働けない問題が生じました。これに対し、19世紀後半以降の近代的なリベラリズムは、真の自由を実現するためには、教育や社会保障、安定した職業など、社会的な条件を整えること(社会権の保障)が不可欠だと考えます。貧困は「自由ではない」とみなし、社会がその状態を是正すべきだとします。 性産業に従事する多くは、経済的困窮などのやむを得ない事情を背景としており、これはかつての児童労働と同様に、個人の自由な選択とは言えない状況であると指摘します。したがって、性産業自体を批判するよりも、人々が性産業に行かざるを得ない根本的な社会・経済的条件をケアすることが重要であると述べます。

キリスト教的視点からの分析

キリスト教は、リベラリズムのような「価値中立」ではなく、明確な価値観を持つと阿部氏は語ります。キリスト教的価値観では、自己と他者の人格尊重、性の純潔が重視され、性産業は個人の人格尊重とは相容れない側面があると指摘します。日本のポルノ・AV業界におけるレイプ表現や同意なき行為の多さ、それが性犯罪に与える影響にも言及し、子どもたちにはそうした産業に関わるべきではないと教えるべきだとします。 しかし、「ただし」として、現在、性産業に従事している人々を社会的に差別することは間違いであると強調します。コロナ給付金の不支給問題は、職業による差別であり、明らかに間違っていると批判しました。

総括

阿部氏は、性産業における「自由な選択」という言説の欺瞞性を指摘し、多くの人々が経済的困窮や社会的な困難によって追い込まれているという社会構造的な問題に焦点を当てるべきだと訴えます。真に自由な選択ができる社会を実現するためには、その前提となる社会的な条件を整えることが不可欠であり、この考えはリベラルな視点とキリスト教的な視点の双方から支持されると述べています。また、テレビに出演するような一部の「恵まれた」元AV女優の例を挙げて業界全体を擁護するのではなく、その背景にある多くの困難な状況にいる人々に目を向け、性的搾取や性暴力の問題にも同時に取り組むべきだと強調しています。

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阿部慧太の聖書と説教と日常とBy 阿部慧太


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