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自動車のための道路から歩行者が楽しめる場所へと生まれ変わる銀座の「ルーフ・パーク・プロジェクト」とは?


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「自動車のための道路から歩行者が楽しめる場所へと生まれ変わる銀座の「ルーフ・パーク・プロジェクト」とは?」
銀座に新たな道ができようとしている。京橋から銀座を抜けて汐留に至る2kmほどの区間に、歩行者中心の遊歩道が生まれるのだ。通称「ルーフ・パーク・プロジェクト」と呼ばれ、2030年から40年代にかけて全区間の整備完了を目指している。
首都高の都心環状線と八重洲線に接続する自動車専用の道路が再生
同プロジェクトはユニークな立地に展開される。東京高速道路株式会社・プロジェクト推進室の石川弘行さんはこう話す。
「銀座を走っていた全長2kmほどの『東京高速道路(KK線)』を活用します。首都高速道路の都心環状線と八重洲線に接続する自動車専用の道路が、66年を経て再生されます」
KK線は14棟のビルの屋上を13の橋でつないだ道路。その特徴を生かして、施設の上部を車から人のための空間へと再生する。遊歩道となるのは「屋根」部分だという。
「京橋・銀座・新橋の各地域とつながり、都心で緑とふれあい、誰もが心地よく過ごせる場所に生まれ変わります。屋根に上り、いつもと違う開けた景色を目にした時のワクワク感をいつ訪れても感じられる……。そんな楽しく、みんなに愛される空間を目指します」(石川さん)
完成はまだ先だが、銀座の新たなシンボルとして周辺エリアにも大きく影響を与えるはずだ。
【DIMEの読み】リニア中央新幹線の完成や築地の再開発など、今後東京は港区から中央区にかけて大きく変化していく。今回のプロジェクトは、その架け橋として、銀座を中心に重要な観光資源になるだろう。
ビルの屋上を結ぶ緑の遊歩道が銀座エリアに誕生する!
Ⓒイラスト:イナスデザイン本イラストは検討内容をイメージ化したもの
東京高速道路はKK線と、その高架と一体構造になった14棟のビルを管理してきた。KK線を廃止・再生することで、ビルの屋上を結ぶ都会のオアシスが広がる。
4月に廃止された約2kmの自動車専用道路と出入口
主に首都高速都心環状線のバイパスとして機能したKK線の再生に伴い、同線と新橋出入口、土橋入口、西銀座入口、新京橋出口は廃止に。東銀座出口は継続利用される。
取材・文/中馬幹弘 編集/髙栁 惠
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