この部屋は、皇帝一家のダイニングルームだったもので、テーブルの食卓調度は、当時の規定に従って再現されています。食卓は毎回豪華に飾られ、センターピースには花、果物、ボンボンなどが盛り付けられました。公式のディナーではフランス料理が供されましたが、プライベートな食事の場合、フランツ・ヨーゼフはウィーナー・シュニッツェル、グーラッシュ、ターフェルシュピッツ、あるいは名高いカイザーシュマーレンなど、ウィーン料理を好みました。温かいままテーブルに供するため、料理は温めた箱に入れてディナーの部屋へと運ばれ、そこで再度温められました。このためには、炭火コンロが用いられ、後にはガスコンロが導入されました。皇帝一家のディナーは、通常夕方6時に始まり、3品から6品の料理が供されました。テーブルの食卓調度は、ホーフブルク王宮にある宮廷銀器コレクションの所蔵品です。コレクションには、数多くの高価な磁器や銀器が展示されています。その中には、マリア・テレジア女帝のナイフフォーク・セット、エリーザベト皇后愛用の食器類など貴重な品々も見られます。