現代アーティストで教育者の井内 詩麻さんに、語学留学で感じた“温度差”、外国人向けESLと英語ネイティブの国語教育、カナダの大学とニューヨークの大学院での経験、英語が自身のアートに与える影響などについてうかがいました。 井内 詩麻 Shima Iuchi 京都市出身。ニューヨーク州在住。現代アーティスト・アートエデュケーター。School of Visual Arts修士課程修了。幼児からシニアまで幅広い世代を対象にアートとの関わり方、共感、楽しさを伝える仕事を手がける。 成安造形大学アートプロデュース学科卒業後、商社に就職。その後、視野を広げ、さらにアートを学ぶために1997年渡加。カナダ・ブリティッシュコロンビア州での語学留学を経て、同州トンプソンリバーズ大学、造形芸術科にてFine Arts学士号取得。同大学卒業後、二年間大学研究員として働く傍ら、制作活動に従事し、自己最大のインスタレーションを北米各地で展示した。北米・アジア・ヨーロッパにて個展や作品の出展を行い、数々のタイトルを受賞。 その後、アルバータ州バンフセンターにてテクニカルアシスタントとしてタスクを担った後、レスブリッジ大学およびトンプソンリバーズ大学にてファカルティーメンバーとして勤務、アートの教育者としての活動を本格開始した。 現在は結婚し、二児の母。育児の傍ら、アート教育・制作活動を行なっている。 Emi 自己紹介からお願いいたします。 Shima 現代アートと美術教育をしております井内です。出身は京都市です。カナダでずっとやりたかった制作を学び、大学で働かせていただいた後、昔から憧れていたニューヨークシティの大学院に参りました。卒業後、今もニューヨークに住んでいます。 Emi 美術を教える教育者と、実際に制作をするアーティストとの二本柱でご活躍。のちほど作品のお話もうかがいたいと思います。 詩麻さんが初めて英語に出会ったのは、いつどこでですか? Shima 中学校でした。高校時代からずっと留学に憧れておりましたが、やはり生の英語を体験したのは初めてカナダに降り立った瞬間でしたね。 Emi 中学校で英語の授業が始まるまで、英語に触れる機会はなかった? Shima 中学校に入る前に、英語教室に行っていたんですけれど、自発的に行ったのではなく、親に入れられた感が非常に強くて(笑)。英語というよりも楽しみに行ってたかな。英語という意識はなかったです。 Emi 子ども向けの英会話教室。「英語をやっている」というよりは遊び感覚だった。 Shima 歌とか、簡単な単語でゲーム遊びとか、そんな感じだったと思います。 いつも先生を観察していました。 Shima 英語教室の先生は日本人でしたが、確かご主人がアメリカ人。それまでに会ったことがない感じの方で、日本人日本人していなかったのを覚えています。すごくセンセーショナルでした。(笑) Emi クラスの内容よりも、「外国人の夫を持つ日本人」という先生のインパクトが強かった? Shima どちらかというと、その方が大きかったです。 Emi 「日本人で英語をしゃべる人って、こんな感じなんだ」ということ? Shima 考え方もすごくサバサバした先生だったんです。「なんかすごく気持ちいい、おもしろい人だなぁ」と思って見ていたのを思い出します。 Emi 小学生で、それだけ冷静に大人を観察しているというのもおもしろいですね。 Shima 「結構小さい時から、とてもクリティカル*な目で大人を見てたな」と思います。(笑) *critical:分析や評価をしようとする様子。 Emi 英語教室で多少触れてから、中学へ。英語の授業で印象に残っていることは? Shima 教科書ベースで、先生もガチの日本人だったので、 Emi ガチの。(笑) …
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