日本のインターナショナルスクールからアメリカの大学に進み、現在は博士課程で細菌の研究をする太田 みず穂さんに、日本にいながら英語で教育を受けた経験、言語とアイデンティティ、日本語に対する苦手意識などについてうかがいました。 太田 みず穂 Mizuho Ota 愛知県日進市出身。カリフォルニア州サンディエゴ在住。名古屋インターナショナルスクールにプリスクールから通い始め、高等部から2009年に卒業。同年、マサチューセッツ州アマースト大学(Amherst College)に進学するために渡米。2013年に生物学科にてBachelor of Arts学士号取得。その後、University of California, San Diegoの生物化学博士課程に進み、今に至る。 博士課程の研究内容はシアノバクテリア(光合成を行う細菌)の生態。シアノバクテリアが同じ環境に住む捕食者(アメーバなど)から逃れるためにどのような特徴をもっているのか、またその特徴はどの遺伝子から来ているのかを問う。大学院後の進路は未定。英語、科学、クリティカルシンキングなどのスキルをうまく活用できる職業を模索中。日本語に対しての苦手意識を克服するのが目標。 Emi 自己紹介からお願いできますか? Mizuho 太田みず穂です。現在はカリフォルニア大学サンディエゴ校で大学院生をやっております。 Emi プロフィールによると、「シアノバクテリアの研究」を? Mizuho はい、そうです。「藻」ですね。 Emi 藻? Mizuho 海、川、池、湖などに住んでいる緑色の細菌です。 Emi 身近にいるヤツらなんですね? Mizuho そうですね。金魚鉢に生えたりするヤツです。一口に「藻」と言ってもいろいろあるんですけど、そういう感じのものです。 Emi なぜそれに興味を持った? Mizuho 特に興味があって研究を始めたというよりは、ラボ(研究室)の雰囲気や心地よさに重点を置いて決めました。私のプログラムでは、大学院に入ってから、良さそうなラボに試しに10週間ぐらいずつローテーションで入らせてもらえるんです。それでお互いの都合が合えば、本格的に入るというシステムです。 Emi いろんな研究室をまわって、「ここがいいかな」と思ったのがシアノバクテリアの研究をするところだった。 Mizuho あと、細菌って増えるのが速いので、せっかちには向いています。 Emi みず穂さん、せっかちなんですか? Mizuho ちょっと… かなり… はい(笑)。マウスだと赤ちゃんからおとなになるまでに時間がかかりますが、細菌は1日培養すれば増えちゃいます。ただ、マウスではより人間に近いことが研究できますが、細菌ではそれができない。何が知りたいのかによってモデルの選び方が違ってきます。 Emi マウスを実験に使うのは、人間よりずっと成長が速いからなのに(笑)。 Mizuho それでも遅いっていう(笑)。 「英語を勉強した」という記憶はないです。 Emi 日頃、英語と日本語を使う割合は? Mizuho …
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