グローバルリーダーシップの開発を行う水越 香里さんに、学生時代は苦行だった英語が変わったきっかけ、英語で仕事をするときのコツ、異文化などズレの中にいると感じたときの考え方などについてうかがいました。 水越 香里 Kaori Mizukoshi 大学を卒業後、大手の情報システム開発企業で10年間、国内外(日本、シンガポール、米国)のプロジェクトマネージメントに従事。その後10年間、ネット系サービスの立上げや管理運営に携わる。今までに3回(計15年)米国NYで暮らす。NYでの育児中に、今までの国際ビジネスと育児を通じた異文化経験を俯瞰し今後のキャリアを考えるため、コロンビア大学で学び始める。専門は、国際教育・異文化研究(修士)と成人学習・発達(博士)。現在は、自らのビジネスと大学院で培った知見を活かし、国際化がもたらす複雑な変化の中で、人々が新たな環境に学びながら効果的に仕事をするためのグローバル・リーダーシップ育成支援をしている。教育学博士。 LinkedIn Emi 自己紹介からお願いいたします。 Kaori 水越香里と申します。私は個人事業で、特に企業向けのグローバルリーダーシップの開発を行っています。外国の人たちと一緒に働いたり、もしくは 海外の人が日本に来て働いたりという、日本と外国、その異文化の中で働く人たちを対象にコーチングや研修をしています。 Emi グローバルリーダーシップの育成。お仕事でも英語を使う機会がある? Kaori そうですね。育成サポートさせていただく方にとって英語の方がラクだったら「英語でもいいよ」と切り替えたりもします。 仕事の多くは「何かを伝えて、教える研修」というよりは、コーチングのように 1on1*と言われるものです。それと、ワークショップで、インタラクティブにみんなが参加して、そこでチームをビルディングしていくような形のものもあります。ただ私が一方的に何かを教えるだけというようなものはあんまりないですね。 *one-on-one: 1対1、マンツーマンの Emi 参加者から話を聞いて、そこから生まれてきたものを一緒に作るようなイメージ? Kaori おっしゃるとおりです。 Emi そんな複雑な内容を、「英語でも日本語でも、どちらでもいいよ」と受け止めていらっしゃる。日常生活を含めて、いま現在、日本語と英語を使う割合は? Kaori 日本語と英語、2対1かもしれません。 Emi では日本語の方が多いけれど、英語もかなり使っている? Kaori そうですね。つい最近までずっと、アメリカの大学院に遠隔で所属して学び、研究もしていたので、いまだに研究のつながりはもう完全に英語ですね。それと、家族の中にも英語の方が強い人もいるので、私は日本語で話すけれど、向こうは英語で言ってくるとかいうのもありますね 。 Emi お仕事以外の日常生活の中でも、やや英語が優勢な部分がある? Kaori おっしゃるとおりですね。優勢な部分あります。研究なんかは、むしろ日本語ではわからないかもしれない。笑 Emi 笑 日本語に訳したことがないでしょうからね。 Kaori 専門用語はわからないですね。だから、(同じ本の)英語版と日本語版の2冊を持つことがよくあります。 中学まで英語と出会うことはなかった Emi そもそも香里さんが英語に出会ったのは、いつ、どこででしたか? Kaori 中学の必修科目で、週に3時間。そこで英語を学んだのが本当に初めてのことでした。今の方たちは、小学生ぐらいのもっと早い時期から生の英語に触れることもあると思いますけれども、私の時代、(英語の授業は中学からで)なおかつ地元が都会というより、ちょっと山あいの方だったので、小学校で英語というのはあんまり考えられませんでした。日本人以外と会うこともないので、特に何もせず、中学で学んだのが初めて。”This is a pen.” から始まりました。笑 Emi その時の印象で、何か覚えていることは? …
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