今週は鹿部町にスポットをあててご紹介するんですが、函館空港から鹿部町へ向かうには
2つのルートがあります。1つは七飯町の大沼を通り、鹿部町に向かう道。
そして、もう一つは道道83号「函館南茅部線」を通り、海沿いに出る道。
この函館南茅部線を通り、鹿部町に向かう途中には、今年7月に世界遺産に登録された
大船(おおふね)遺跡があるんです。函館市の南茅部地区にある「大船遺跡」は、
大船川沿岸の標高30~50メートルの丘の上にあり、水産資源豊富な太平洋に面し、
背後には落葉広葉樹の森が広がっていたと推測されています。
集落には100棟を超える竪穴建物跡からなる居住域と大規模な盛土があり、
その南西には墓や貯蔵穴を含む100基以上の土坑群が確認されています。
さらには、クジラ、オットセイなどの海獣類や、マグロ、サケなどの魚類の骨、
カキなどの貝類のほか、クリ、クルミなどの堅果類や、ヤマブドウ、ウルシなども
出土していて、漁労とともに森林資源も活発に利用していたことがわかっているそうです。
道の駅「縄文ロマン 南かやべ」には、函館市縄文文化交流センターが併設されていて、
北海道唯一の国宝「中空土偶(ちゅうくうどぐう)」が常設展示されています。
大船遺跡とともに、縄文文化の魅力に触れ、新たな世界遺産を楽しんでみては
いかがでしょうか。
そして、鹿部町の魅力を鹿部温泉観光協会の「金澤佑」さんに伺っていきます。