友達と映画に行った時「ポップコーン食べようぜ!」みたいな流れになる事がある。普段はポップコーンなんか食べないし、大体余しちゃって処理に困る事は目に見えているから基本的に頼まないようにしてる。けど、そういうシチュエーションになると何故か「今日は食べ切れる気がする...」なんていう謎な自信が湧いてきて、ついつい頼んでしまう。しかも、キャラメルと塩のハーフ&ハーフなら味も飽きないし意外とホイホイ食べちゃうのでは...?みたいな余計な考えが過ぎって、気づけばLサイズの馬鹿みたいな量のポップコーンを抱えてスクリーンに向かってる自分がいる。 上映前の広告を見ながら友達とポップコーンをつまんでお互い我にかえる。「あ、これ絶対食べきれないやつだ....」ここまで来ればもう後の祭り。 上映中ボリボリいいながら食べるのも気まずいし、派手なアクションシーンで貪りまくるしか...あれ?これ恋愛映画じゃね? お互いの頭をよぎった絶望をそっと胸にしまい、映画は始まる。(文:小足)