SciEnMANIA/サイエンマニア

39. エピジェネティクスとアニメの世界【いんよう! 牧野曜さん①】シーズン11


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ポッドキャスト番組「いんよう!」から牧野曜さんをお迎えして、ご自身の研究内容や科学者から見えるアニメの世界、科学のポッドキャストについてなど熱いお話をさせていただきました。全4話でお送りします。

第1回はエピジェネティクスとは何か?について。

【ゲスト】

牧野 曜さん (https://twitter.com/yoh0702)

ポッドキャスト「いんよう!」(https://twitter.com/inntoyoh)

https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%81%84%E3%82%93%E3%82%88%E3%81%86/id1419695844


エピジェネティクス: 一般的には「DNA塩基配列の変化を伴わない細胞分裂後も継承される遺伝子発現あるいは細胞表現型の変化を研究する学問領域」

クロマチン: 真核細胞内に存在するDNAとタンパク質の複合体のこと

ヒストン: クロマチンを構成するタンパク質。DNAは4種類のコアヒストン(H2A、H2B、H3、H4)から成るヒストン8量体に巻き付いて、ヌクレオソームを形成している。

セントラルドグマ: 遺伝情報は DNA→mRNA→タンパク質の順に伝達されるという概念のこと。

ヒストンの修飾: ヒストンの一部に特定の構造が結合して、クロマチン全体の形が変わることで遺伝子発現を制御している。アセチル化、メチル化、リン酸化などの種類がある。

iPS細胞: 細胞を培養して人工的に作られた多能性の幹細胞。 2006年に京都大学の山中伸弥教授らが世界で初めてiPS細胞の作製に成功し、2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞。

▶アセチル化、メチル化、ユビキチン化: DNAのリシン(アミノ基 = NH2を持っている)などにそれぞれ「アセチル基」「メチル基」「ユビキチン」と呼ばれる構造を結合させること。この結合を修飾とよぶ。

▶解離定数(KD): ある複合体がその構成分子へと可逆的にばらばらになる時に、より大きな方がより小さな構成要素へと分離(解離)する傾向を測る特殊な平衡定数。この値が小さいほど複合体として安定に存在できるため、特定の分子が受容体にはまり込む際の親和性の指標として使われる。

▶ミカエリス・メンテン式:酵素の反応速度に関する式で、反応するもの(基質)の濃度や生成物の濃度、最大反応速度などの完成性を表す。

次回、さらに生物の深みに迫ります。


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