・そもそも社会派の語源とは?
・社会派ドラマとは?
・90年代の社会派ドラマとしての野島伸司作品
社会派の語源
もともと、キリスト教の教会の派閥の呼び方
「政治的・社会的運動にも積極的な教会およびキリスト教団体、関係者を指す」
日本基督教団の教団紛争で対立グループを呼ぶ蔑称のようなものだった。
「この社会派め!」みたいな感じ。
これも安保闘争の名残? 印象としては小乗仏教と大乗仏教の違いみたいな感じ?
この辺りを踏まえると、そもそもフィクションが現実の題材を扱うことに対する後ろめたさの正体のようなものは、なんとなくわかる。
具体的な事件を扱っていなくても、移民問題、女性差別、学歴差別といったテーマを扱っていれば社会派ドラマとなるのか? 背後にある国が定めた社会制度があって、その影響が人々に影響があるという描写があれば、ほとんどの作品は社会派ということになるのかもしれない。
社会派という言葉の距離がSNSを経由したことで近くなった。良くも悪くも。
その象徴としてあるのが「保育園おちた日本死ね」の匿名記事。
『ゆとりですがなにか』は芸能人が本人役で登場したり、流行りのギャグが登場するのと同列の距離感で、ゆとり世代、パワハラ、モンペといった言葉が登場する。社会派ドラマが復活したというよりは日常レベルで社会派が降りてきたという印象。
おそらくTwitterが社会化していく過程とリンクしている。
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成馬零一 twitter.com/nariyamada