成馬零一のラジオ日記

#45 テレビドラマクロニクル補足講義第七回 『おかえりモネ』と現代朝ドラ その1 from Radiotalk


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今回は先にレジュメを作りました。
テーマは三本立てで

となっています。

#45 テレビドラマクロニクル補足講義第七回 『おかえりモネ』と現代朝ドラ その1


現在(を舞台にした)朝ドラ(連続テレビ小説)を作ることの難しさ。

2010年代の朝ドラは現代を舞台にした作品が少なく00年代に比べるとどんどん減っていく傾向にあった。


(注)筆者の「現代朝ドラ」の定義。90年代〜現代(2021年)を舞台にしたもの。もしくは放送されている時代(現在なら2021年5月)と同じ時間軸を登場人物が過ごしているもの。過去からはじまり最終的に現代にたどりつく作品も含まれる。

・『あまちゃん』最終回が2012年の7月(ただし、本当の最終回を2013年の紅白だと考えると最終話で現代とつながったと言える)
・『半分、青い。』最終話は2011年7月なので、厳密には近過去モノと言えるかもしれない。

『おかえりモネ』は今のところ、2019年で終わるようだが、おそらくコロナ禍の現在までなんらかの形で描くのではないかと推測している。 

なぜ、現代朝ドラは毎回、賛否が激しいのか。

2021年以降、ざっくりとした現代が描きにくくなった。仮に2020年以降を舞台にした朝ドラを作るとなると、コロナのことも触れないといいけなくなる。
とりあえず引かれた歴史のレール(震災を経て2020年の東京オリンピックへと向かう日本)の上を生きてるような感じなので、精密に描こうとするほど歴史モノのようになってしまう。
『未来の年表』のような2020年以降を予測する未来ブームもあった。今はこのあたりの言説がポスト・コロナとして語られている。

#朝ドラ
#テレビドラマ
#おかえりモネ
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