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45. 中国電池企業CATLの台頭


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中国の電池業界を引っ張るのは寧徳時代新能源科技股份有限公司(CATL)という新興企業だ。CATLのトップである曾毓群(Robin Zeng)会長は、Appleの「MacBook」の電池技術に関わっていたエンジニア。彼は創業からわずか10年足らずで同社を中国を代表する電池メーカーに育てた。
2011年に創業したCATLは、世界最大のEV市場である中国で急成長を果たした。2019年にはドイツ・テューリンゲン州に初の海外工場を建設したほか、アメリカでの工場建設も視野に入れる。
2020年1~6月の中国リチウムイオン電池市場では、CATLは48.3%、BYDは14.0%のシェアと上位2位を占める。販売好調のテスラモデル3にリチウムイオン電池を供給したLG化学とパナソニックは大きく躍進し、初めて3位と4位にランクイン。トップ4社の合算シェアは78.5%となり、寡占化が進行している。
2019年の同社の収益は67.6億ドルで、前年比54.63%の事業成長となった。SNEリサーチによると、同社のEVバッテリー生産量は世界で40.25GWhに達し、前年同期比90.04%増となり、電気自動車バッテリー生産量で世界トップとなった。
CATLは研究開発を非常に重視している。2019年、研究開発に約4億4670万ドルを投資し、前年比50.28%増となった。研究開発に従事するCATLのスタッフは5,364人で、うち1,943人が修士号、143人が博士号を取得している。研究開発体制は、材料研究、製品開発、技術設計、試験検証、インテリジェント製造、情報システム、プロジェクト管理など様々な分野をカバーしている。▼Special Thanks to Patron Shogo Otani, 林祐輔, 鈴木卓也, Mayumi Nakamura, Kinoco, Masatoshi Yokota.
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Image via CATL
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アクシオンポッドキャストBy Takushi Yoshida

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