今回ピックアップするのは「松前町」。
松前町は北海道の最南端に位置するまちで、道内唯一の城下町として知られていますよね。
松前の歴史は古く、江戸幕府が開かれる少し前にはのちの福山城が完成しています。
そんな松前から北方の資源が送られていたのが「北前船」です。
江戸時代、米がとれなかった北海道では石高で表す手段がなく、「無高の藩」と
呼ばれていたんですが、そのかわりに遠くオホーツク海にいたる北方の水産資源、
北海道の広大な森林資源を一手に支配した松前藩は、交易によって豊かな繁栄を
築いたと言われています。
この「北前船」の交易船によって、北の資源が京都や大阪に送られる一方で、
上方文化も松前に運ばれ、上方にも劣らないほどの華やかな松前文化を育んだようです。
その文化の一つが松前城下を中心とする神社において現在に伝えられている「松前神楽」や
ヤレヤレ・ソラヤレの掛け声で舞う「江良杵振舞」など、さまざまな伝統舞踊。
「松前神楽」は、2018年に国指定重要無形民俗文化財にも指定されています。
そんな歴史のある松前町。やはり有名なのは松前公園の「桜」ですよね。
桜についてなど、松前歴史ガイドの「飯田 幸仁(イイダ ユキヒト)」さんに
松前町の魅力についてお伺いします。