人類学者の目

#5 人類学者とデザイナーが出会うとき(後編)【ゲスト:川北奈津】


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【今回の内容】

川北さんから比嘉への問い掛け「現在の関心領域は?」/どんな領域でも避け難い、技術がもたらす未来の話/既に過ぎた事象を扱う人類学にとって「未来」とは何か/未来をフィールドワークすることはできない/フィールドワークすることが不可能な未来を前に、時間そのものを見直す/たとえばジャーニーマップで前提とされるような時間より、遥かにスケールの大きな時間がしばしば抜け落ちる/VRに人類学者としての比嘉が入り込んだら、何を見るのか気になる川北さん/創られるリアリティと、既にある私たちの生活の繋がりを考える役割でありたい比嘉/身体から離れていく領域が増えても、頭痛がしたらやっぱり一日不機嫌/私たちは身体に根差し続ける/デジタルツイン、VR…対象は違えど見つめ続けるのは、身体的であらざるを得ない人間と、それらとの関係性/一般的な「人が好き」とは温度感が違う、かといって感情移入しないわけでもない/対象に思いっきり入り込んでから、ふと戻る、を繰り返しているのかもしれない/川北さんの最近の興味はAR、そこから派生した身体性や五感にまつわるデザイン/川北さんは創りたいと同時に、創る人が集まる場を創りたい/自分が固まったら人を揺さぶることもできないという、コロナ渦で抱いた人類学者としての不安/議論だけを積み重ね、人類学者自身の身体性が失われることで、歩く頭脳になってしまうのではないか/いつも会わない人や全く違う生業を持つ人と出会いたい欲望ゆえ、引っ越し先で一生懸命、飲み友達をつくる/考えるためにホワイトボードが必要な人がいるように、比嘉や水上は考えるために動き続けることが必要

【ゲスト】

川北奈津(かわきたなつ)

メディアアート作品制作や国内外での展示活動、広告制作会社勤務を経て、A.C.O.でアプリやサービスの情報設計を多く手掛ける。2017年にはUXデザインと情報設計を強化する専門チーム、UX/IA部を立ち上げた。

A.C.O.(エーシーオー)とは?

企業のグローバルブランディングやデジタルコミュニケーション戦略策定からUI/UXデザインに特化した、東京・恵比寿を拠点としたデザインコンサルティングファーム。(A.C.O.公式HPより)

【出演】

比嘉夏子・水上優(メッシュワーク)

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人類学者の目By 合同会社メッシュワーク