稚内空港から車でおよそ2時間30分。稚内市と旭川市を結ぶJR宗谷本線・
国道40号のほぼ中央に位置しているのが「美深町」です。
美深町は西に天塩山地、東に函岳(はこだけ)を主峰ととする北見山地を望む盆地に
開けた町。
そして、道内第2の天塩川が南北に流れているんですが、この天塩川は士別市から
天塩町にかけて、全長256キロに及ぶ全国でも長さが第4位の川なんです。
天塩川の特徴の一つが北へ向かって流れている点。日本国内でも南から北に流れる川は
珍しいそうです。
天塩川の名前の由来はアイヌ語で「テッシ・オ・ペッ」。水流を堰き止め、
誘導されてきた魚を捕獲するための仕掛け「梁(やな)」のような岩が多い川という
意味なんだそう。
独特の景観を持つ天塩川は、2004年に北海道遺産に登録されています。
手付かずの豊かな自然が多く、動物では、天然記念物のオジロワシ、オオヒシクイ等の
渡り鳥が飛来し、釣り人から人気の高い幻の魚イトウの聖地とも言われています。
また、川を横切る障害物がないことから、カヌーに適した川としても知られていて、
カヌー愛好者にも人気の川でもあります。
北海道の名付け親でもある探検家の松浦武四郎が天塩川河口からアイヌの人たちと
天塩川を辿り、24日間を費やして調査したことも文献に残されています。
そんな天塩川が南北に流れる「美深町」。
美深町観光協会 事務局長の「小栗 卓」さんに美深町の魅力を伺います。