フレンチ・クラシック・カフェ

#78 フォーレ『ドリー組曲』-シンプルゆえの表現あり

01.27.2023 - By 笹川日仏財団Play

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当時のフランスの音楽界にとって、ワーグナーの音楽は全く異質であったが故に、作曲家たちはこぞってドイツまで出かけ、ワグナーオペラの体験をしたようです。心酔するもの、影響を受けるもの、拒絶するものと、反応もまちまちでした。

そんな中、フォーレは作曲家仲間のメサジェと《バイロイトの思い出(Souvenirs de Bayreuth)》(お気に入りのワグナーの主題によるカドリーユ風の幻想曲)という、『ワルキューレ』から『神々の黄昏』のテーマを網羅したピアノ連弾曲を書きます。

カドリーユ(Quadrille)とは17世紀に流行した4人一組で頻繁に相手を替えて踊る舞踏のことで、多分にワグナーの音楽を揶揄しているのでしょうか‥。

【出演】中田昌樹(指揮者)

【演奏】ガブリエル・フォーレ作曲『ドリー組曲』より「スペインの踊り」  江澤隆行/ピアノ

    イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行

【提供】笹川日仏財団

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