フレンチ・クラシック・カフェ

#82 ヴェルレーヌの詩に触発されて-ドビュッシー『小組曲』

02.24.2023 - By 笹川日仏財団Play

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ドビュッシーが9歳の時、後に出会う詩人ヴェルレーヌの義母アントワネット・モテ・ド・フルールヴィル夫人に、ピアノのはじめ、基礎的な音楽の手ほどきを受けます。

その後ドビュッシーは、ヴェルレーヌの流麗でリズミカルな詩作に惹かれ、たくさんの歌曲を生み出すことになります。

中でも『雅なる宴 (Fêtes galantes)』は特にドビュッシーのお気に入りで、ローマ大賞受賞してローマに滞在する際も携えて行くほどで、『小組曲』はその詩集からのインスピレーションを得られた、とあります。

その一節

Cependant la lune se lève

Et l’esquif en sa course brève

File gaîment sur l’eau qui rêve.

と、見事に綺麗な韻を踏んでいます。

【出演】中田昌樹(指揮者)

【演奏】クロード・ドビュッシー作曲『小組曲』より「メヌエット」「バレエ」 ピアノ/江澤隆行

    イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行

【提供】笹川日仏財団

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