REINAの「マネーのとびら」(日経電子版マネーのまなび)

個人が買える社債 高金利が魅力だがAT1債で無価値になる問題も

05.10.2023 - By 日本経済新聞社 マネーのまなびPlay

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日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日本経済新聞マネー報道グループの宮田佳幸です。

今回のテーマは「個人が買える社債」です。昨年9月にもこの番組で「債券投資の基本」について取りあげましたが、民間企業が発行する社債も債券の一種です。最近では個人でも購入できる社債が増えています。最近話題になっている「AT1債」も含め、社債の特徴や投資するときの注意点について学びましょう。

メガバンクの定期預金の金利は現在0.002%程度で、雀の涙のような利息しかもらえません。最近は世界的な金融引き締めで金利が上昇傾向にありますが、日銀は短期金利をマイナスにしたままで、預金金利は今後もしばらく大きな上昇が見込めそうにありません。個人向け国債の変動10年の金利は0.3%程度になっていますが、これもさほど高金利とはいえません。これに対して社債は、より高い利回りを見込めます。楽天グループが2月に発行した「楽天モバイル債」は期間2年で金利が3.3%とかなり高かったため、人気を集めました。

ただし社債は、発行企業が経営破綻すると決められた利子をもらえなかったり、元本が全額返ってこなかったりするリスクもあります。3月にはクレディ・スイスが経営危機に陥り、UBSに買収されることになりましたが、クレディ・スイスが発行していたAT1債はその際、すべて無価値になることが決まりました。この可能性は同社のAT1債の特約に書かれてはいましたが、実際にそうなったことは金融市場に動揺を与えました。投資する際は企業の破綻リスクを示す「格付け」などを参考に、慎重に検討することが必要です。

番組後半のコーナー「REINAのFunny Japan」では、「日本人はなぜクルマをバックで駐車するのか」について語り合いました。REINAさんは日本の運転免許はないため今は運転することはないそうですが、アメリカ在住時はいつも前進でクルマを駐車していて、バックでの駐車は「ほとんどやったことがない」といいます。宮田が「日本の駐車場は狭いので、バックで駐車する方が簡単。実は合理的な行動なんです」と説明すると、ちょっと驚いた様子でした。そして「コストコでたくさん買い物をするときはバックで駐車すると不便」という話になり、宮田が「コストコにはまだ行ったことがない」と白状すると、REINAさんはこれにも驚いていたようです。最後には宮田に宿題も出て……。

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