ボイスドラマ〜Interior Dream

ボイスドラマ「JUNE BRIDE」前編


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登場人物

・妹(8歳/17歳)・・・10歳も年の離れた姉を慕っている(CV:桑木栄美里)

・姉(18歳/27歳)・・・年の離れた妹と仲良し。結婚式直前のある日・・(CV:桑木栄美里)・

・父(44歳/53歳)・・・なにより娘たちを愛する歴史学専攻の大学教授(CV:日比野正裕)

<妹17歳/父53歳>

(SE〜雨の音/家の中)

妹: 「いやあね、今日も雨・・・」

父: 娘がリビングの窓から空を眺めて、恨めしそうにつぶやく。

妹: 「来週は、晴れるかなあ・・・」

父: 「大丈夫。式の日にはきっと晴れるよ。お父さん、晴れ男だから」

(BGM〜雨イメージ「Rain May Come」)

父: それでもまだ、祈るような表情で空を見つめる娘。

正確に言うと、下の、娘。

彼女には、10歳も年の離れた姉妹(きょうだい)がいる。

来週、ジューンブライドになる姉だ。

2人は、妹がまだ幼い頃から

年の差なんてまるで関係なく心を通じ合わせていた。

<妹8歳/父44歳>

妹: 「お姉ちゃ〜ん、これ、かわいい!」

父: 姉の大学入学が決まり、一人暮らしをはじめるとき

家族で行ったインテリアショップ。

妹は、コンパクトな食卓を目ざとく見つけて

大きな声で姉を呼ぶ。

妹: 「お部屋、ちいさくても、これなら大丈夫」

父: さすが私の娘。

姉がワンルームに住むなんてひとことも言ってないのに。

しかも、彼女が推す食卓は、グラストップのローテーブル。

当時のハイトレンドだった。

姉も満面の笑みで妹の頭を撫でる。

年は離れていても、まるで親友のような姉妹だ。

妹: 「ここにお花を置いて、お姉ちゃんと一緒にお茶を飲むの」

父: 「お姉ちゃんは一人暮らしだからね」

妹: 「だから、寂しくないように私がそばにいてあげる」

父: 「お姉ちゃんちは遠くだから、1人じゃいけないよ」

妹: 「う・・・」

父: つぶらな瞳を潤ませて、口をつぐむ娘を見ていると

こっちが切なくなってしまう。

結局、なんだかんだと理由をつけ、

姉の暮らす東京まで何度連れていったことだろう。

その都度、食卓の一輪挿しには姉の大好きなミモザを生け、

とっておきの茶葉で紅茶を淹れて、いつまでも語り合う。

そうそう、ミモザの花言葉は「感謝」「友情」・・・

互いに「感謝」し、「友情」を深めていく。

そんな2人を見るのが、私の一番幸せな時間だった。

<妹17歳/父53歳>

(SE〜インテリアショップのガヤ)

妹: 「お姉ちゃん、今度は大きな食卓にするんでしょ」

父: 結婚式の1週間前。

家族で出かける最後のインテリアショップ。

いや、最後じゃないかな。

3人で出かけるのは、最後かも。

彼女は姉と腕を組み、新居の家具を見て回る。

楽しそうな笑顔の合間に見える切ない表情。

まもなく新郎となるお婿さんは、

ハネムーン休暇のためにハードワークをこなしている。

代わりに、姉と新居のインテリア選びを任されたのが、彼女だった。

妹: 「え・・・この食卓?

こんなん全然大きくないよ。

だってこれから家族がいっぱい増えるじゃない」

妹: 「ベッドは、シングルからダブルね。

そこにベビーベッドが増えていくんだから」

妹: 「一人暮らしのときは置けなかったソファも必要だよ。

私が遊びに行っても3人で座れるような、大きなソファ」

父: どうやら私の出る幕はなさそうだ。

(SE〜雨上がりのイメージ/小さくさえずる小鳥の声)

妹: 「あ、雨やんだみたい」

父: 「ほらね、お父さん晴れ男だって言ったろ」

妹: 「なに言ってんの。結婚式、来週だよ・・・」

父: そう言いながら、満面の笑みが彼女を包む。

慌ただしく式の準備に追われる姉をサポートしながら

リビングで妹と過ごす和やかなひととき。

1週間前のビフォー・ウェディングは、

凪いだ海のように、ゆったりと流れていった。

(SE〜静かに流れるウェディングマーチ〜宴席のガヤ)

妹: 「お父さん、私たちの席こっちだよ」

父: 席札を確かめながら、腰をおろす。

隣に座る娘は、テーブルを眺めて不思議そうな顔をしている。

妹: 「お父さん、席札の下になにかある・・・」

父: 席札に隠れるように折り畳まれた純白のナプキン。

そこに包まれていたのは・・・

妹: 「手紙だ・・・」

父: ゆっくり、こわれものを扱うように、そっと手紙を開いていく。

妹: 「私の大切な妹へ・・・

あなたが私の妹でいてくれることに感謝しています。

あなたが私の妹でいてくれることに誇りを感じます。

あなたが私の妹でいてくれることが、私の人生の宝物です。

結婚は新しい旅立ちですが、私たちの絆は永遠です。

これからは、あなたが輝く番。

輝いていくあなたを見るのが私の喜びです」

父: 大粒の涙が娘の頬を伝わる。

妹: 「お祝いされる方がお祝いしてちゃだめじゃない・・・」

父: 最高のクライマックス。

まだ結婚式も始まっていないのに・・・

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ボイスドラマ〜Interior DreamBy Ks(ケイ)、湯浅一敏、インテリアドリーム