「猪口才な!」って言葉を一度は言ってみたいんですよね。この「一度は言ってみたいシリーズ」って使える場面がないというか限られているというか。何の前触れもなく急に「猪口才な!」って言っちゃうと、周りに白い目で見られることなるなので、可能な限り適切な状況下で使いたいわけです。道端で通りすがりの人に「君の味噌汁が飲みたい」なんて口走ってしまった日には、足早に立ち去られて通報されてしまうのが容易に想像できますよね?そういった意味で「味噌汁が飲みたい」って言いたい人には、「味噌汁が飲みたい」って言われたい人のお膳立てが必要なわけですよ。だからと言って周りが気を利かせて「猪口才な!」って言わせたい空気を作っちゃうと、それはそれでゲンナリというか、「忘れた頃に一度は言ってみたいシリーズ」になっちゃうわけですね。タイミングも大事、場の空気も大事(適切な状況下でも使えないことはままあります)。この無駄なハードルの高さや、ほのかに漂ってくる下らなさが、興味を惹きつけてやまない理由なのかもしれません。