苦い。僕にとってはとにかく苦い思いを強いられる映画でした。他人にも自分にも言い訳をして、自転車操業の日々を生きる阿部寛演じる良太の口から出てくる言葉は、まるで情けない自分のことを見ているようで・・・樹木希林、真木よう子から浴びせられるまっとうなことばたちは、まるで自分に向けられているような気がして、と、とにかく没入感がハンパじゃ無い映画でした。
オマニエル平均点も尋常じゃないことになっております。
たまたま脚本に共感できた、とかそんな単純なはなしではなく、撮影手法や登場人物のセリフや表情のつくりかた、セリフ、すべてが本当にうまくいっていました。個人的には池松壮亮がまたいい味を足してくれていたと思います。
2016年度、間違いなくオススメの一本になりました。是非劇場で見て欲しいです。