加々智高校の女子生徒・刈谷優里は、6月のある日、隣のクラスの青野龍平と会話し、彼に好意を抱く。優里は青野に告白し、交際をスタートさせるが、2週間後、青野は交通事故で亡くなってしまう。優里は後追い自殺をしようとするが、そこに幽霊となった青野が現れる。青野は傍にいるから死なないよう優里に伝え、優里もそれを受け入れる。
あるとき、優里は、青野に憑依を試すよう提案する。それ以来、青野に別の人格・黒青野が現れ、優里など周囲の人間に乗り移ろうとするようになる。そして、青野が、生前の自分と親しかった藤本雅芳に憑依した際、別の生徒が負傷する事件が起きる。この事件を機に、優里と藤本は、優里のクラスメイト・堀江美桜を合わせた3人で、青野について調べるようになる。一方、青野の中では黒青野の力が増し、優里を異界に連れて行こうとする。優里は黒青野と向き合い、黒青野の力を弱めることに成功する。
夏休み、優里と藤本は学童保育のアルバイトを始める。2人の勤務先の小学校には、寿命の一部を霊に捧げると願いが叶うおまじないがあった。これを知った美桜は、優里もおまじないと同じく青野に命を捧げた状態にあるのではないか、という仮説を立てる。
#青野くんに触りたいから死にたい #椎名うみ