この番組は、数字がちょっと苦手な中小企業経営者の方が、数字に強くなって業績をばりばりあげてもらうための応援番組です。
今回も、中小企業診断士の四ッ柳茂樹先生にお越しいただき、四ッ柳先生の新刊、「起業のルールゼロからでもムリなく確実に成功をつかむ本気の鉄則」の内容についてお伺いしていきます。
今回は、起業する人が陥りやすい、「失敗しやすい7つのタイプ」についてお伺いします。
四ッ柳先生によれば、起業家のご相談を受ける中で、ご本人たちには気づきにくい、失敗しやすい傾向があるそうです。
それは、つぎの7つのいタイプに分けることができるそうです。
(1)シャープ芯タイプ:意思が強く、真っすぐに突き進むものの、ちょっとしたこがきっかけで折れてしまい、挫折してしまうタイプだそうです。
でも、失敗は、誰にも避けることができないものなので、それを受け入れて、周りの人に相談しながら、事業を継続することが大切ということです。
(2)瞬間接着剤タイプ:ひとつの考え方や、やり方に固執してしまい、失敗してしまうタイプだそうです。
例えば、あまり効果がない広告をずっと出し続けてしまい、赤字が大きくなってしまうという事例を、四ッ柳先生は見たことがあるので、このような人は、多くの方の意見に耳を傾けるようにすることが大切ということです。
(3)社内マニュアルタイプ:大きな会社から独立した方が、独立後も、前職と同じ考え方で事業を進めてしまうタイプだそうです。
例えば、独立した会社のホームページを、大きな会社のときと同じように、300万円もかけて制作しようとしてしまう例を、四ッ柳先生は見たことがあるそうです。
ホームページ制作に300万円をかけることは、大きな会社では正解でも、小さな会社では、資金を圧迫するほか、小さな会社にとっては、あまり効果がないホームページになる可能性があるので、従来の考え方に縛られないようにすることが大切ということです。
(4)ノベルティグッズタイプ:経費を節約するために、専門家へのご相談や、サービスの利用などを無料で受けようとするタイプだそうです。
経費は少ない方が望ましいものの、無料のサービスは、有料のものと比較して質が劣るため、すべて無料で利用しようとすると、事業が失敗してしまうこともあるので、大切なところは、有料のサービスを利用することも大切になるということです。
(5)書庫タイプ:自分で熱心に学んだりはするものの、古い情報をずっと使い続けようとするタイプだそうです。
例えば、現在は、認定特定創業支援等事業という制度を利用することで、株式会社を設立するときの登録免許税が7万5千円軽減されますが、常に新しい情報を入れようとしていないと、こういった制度があることを知らずに会社を設立してしまうことにもなるので、注意が必要ということです。
(6)付せんタイプ:他の人の意見をよく聞くものの、自分自身の基準がないために、他人の意見に左右されやすいタイプだそうです。
このような方は、いろいろな方の意見を聞くたびに、やることが変わっていき、最終的には失敗してしまったり、起業そのものをやめてしまったりするので、注意が必要ということです。
(7)シュレッダータイプ:他人の意見を聞くことはするものの、それを否定して、結局、自分の意見だけで実行してしまうタイプだそうです。
人は自分を客観視することがなかなかできないので、自分の意見だけで起業してしまうと、独りよがりなものとなってしまうため、これも注意が必要ということです。