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「AI Suitcase」という、視覚障害者の移動支援を目的としたスーツケース型のロボットを開発するプロジェクトが進行しています。今回は、日本科学未来館でこのプロジェクトの研究に取り組んでおられる粥川 青汰さんへのインタビューを中心にお送りします。
インタビューでは、AI Suitcaseを含め粥川さんが取り組んでおられる研究について、また2021年4月に浅川 智恵子さんが官庁に就任した日本科学未来館のアクセシビリティー改善の取り組みについて伺っています。
粥川 青汰(かゆかわ せいた)さん
早稲田大学 先進理工学研究科 博士課程/日本学術振興会 特別研究員/日本科学未来館 研究員
視覚障害者の実世界における移動支援技術に関する研究に従事。
twitter: @wotipati
インタビューの中で紹介があった、AI Suitcaseの実証実験などに関する情報提供を目的としたメール・マガジンは、以下のアドレスに空メールを送ることで登録することができます:
[email protected]
AI Suitcaseの話を聞いて感じたことは、以前に比べて「研究」と「実用」が随分と近づいたのかもしれないということです。おそらくこういった仕組みを実現するための要素技術が、以前と比べると小型化、高性能化し、価格も下がってきているというのが大きな要因なのではないかと推測しています。世の中全般的に、アイディアが形になって製品化される速度が上がっている印象がありますが、僕たちに身近な分野も例外ではないようで、なんだかわくわくします。[中根 雅文]
これまでの移動支援技術の大部分は、私たちに今いる場所がどこなのかを教えてくれるか、目の前の障害物等を教えてくれるか、どちらか一方に注力するものだったように思います。でも、AI Suitcaseは、その両方を一度にバランスよく実現してくれそうな気がします。
これまでも移動支援や衝突回避という仕組みは研究、開発されてきましたが、基本的にそれらの制御や与えらえる情報の処理は利用者がする必要があり、通常の歩行よりも負荷がかかるケースもありました。AI Suitcaseは、スーツケース自体がこれらの作業を担当してくれるので、利用者は安心して歩行に集中できると思います。また、個人が所有するのではなく、施設に設置するという仕組みも、金銭的な負担やそれを補う福祉制度の不統一により利用できる人とできない人という格差が生じるのを避ける意味でも、非常に有効なものではないかと感じました。[小川 敏一]
今回、粥川さんにお話を伺って、なんだかAI Suitcaseに親しみがわいてきました。実用化されるのが楽しみです。
「AI Suitcase」という、視覚障害者の移動支援を目的としたスーツケース型のロボットを開発するプロジェクトが進行しています。今回は、日本科学未来館でこのプロジェクトの研究に取り組んでおられる粥川 青汰さんへのインタビューを中心にお送りします。
インタビューでは、AI Suitcaseを含め粥川さんが取り組んでおられる研究について、また2021年4月に浅川 智恵子さんが官庁に就任した日本科学未来館のアクセシビリティー改善の取り組みについて伺っています。
粥川 青汰(かゆかわ せいた)さん
早稲田大学 先進理工学研究科 博士課程/日本学術振興会 特別研究員/日本科学未来館 研究員
視覚障害者の実世界における移動支援技術に関する研究に従事。
twitter: @wotipati
インタビューの中で紹介があった、AI Suitcaseの実証実験などに関する情報提供を目的としたメール・マガジンは、以下のアドレスに空メールを送ることで登録することができます:
[email protected]
AI Suitcaseの話を聞いて感じたことは、以前に比べて「研究」と「実用」が随分と近づいたのかもしれないということです。おそらくこういった仕組みを実現するための要素技術が、以前と比べると小型化、高性能化し、価格も下がってきているというのが大きな要因なのではないかと推測しています。世の中全般的に、アイディアが形になって製品化される速度が上がっている印象がありますが、僕たちに身近な分野も例外ではないようで、なんだかわくわくします。[中根 雅文]
これまでの移動支援技術の大部分は、私たちに今いる場所がどこなのかを教えてくれるか、目の前の障害物等を教えてくれるか、どちらか一方に注力するものだったように思います。でも、AI Suitcaseは、その両方を一度にバランスよく実現してくれそうな気がします。
これまでも移動支援や衝突回避という仕組みは研究、開発されてきましたが、基本的にそれらの制御や与えらえる情報の処理は利用者がする必要があり、通常の歩行よりも負荷がかかるケースもありました。AI Suitcaseは、スーツケース自体がこれらの作業を担当してくれるので、利用者は安心して歩行に集中できると思います。また、個人が所有するのではなく、施設に設置するという仕組みも、金銭的な負担やそれを補う福祉制度の不統一により利用できる人とできない人という格差が生じるのを避ける意味でも、非常に有効なものではないかと感じました。[小川 敏一]
今回、粥川さんにお話を伺って、なんだかAI Suitcaseに親しみがわいてきました。実用化されるのが楽しみです。
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