「エモすぎ注意!富士フイルム「X half」で令和に蘇る〝ハーフサイズフィルム体験〟が深くて新しい【実機レビュー】」 フィルム代と現像代の高かった1960年代から70年代にかけて、庶民の間で流行したのがハーフサイズカメラである。きっかけは1959年に登場したOLYMPUS「PEN」である。35mmフィルムを2分割したタテ位置のフォーマットを使い、12枚撮りのフィルムなら24枚、36枚撮りなら72枚も撮影できたのだ。フィルム1本で2本分撮れるのだから、これはお得である。当時、フィルムは高価なものだったので、家族写真は一度に数枚しか撮らなかった。我が家は、お正月、お花見、ひな祭り、端午の節句、夏休み、海水浴、運動会、クリスマスまで撮って現像に出したこともあった。1ヶ月6枚もあれば十分だったのだ。私の初カメラはハーフサイズだったので、タテ位置フォーマットが普通だと思っていた。