輪用美

Episode:5 / "線香(閃光)翠雨"


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生活の中にあるハッとした出会いや美しさを視覚と触覚で表現し、工藝的な美術要素を取り入れる事でマテリアルとして具現化。


「糸から織られる生地の極上は無地、その次に細かな格子と縞である」。日本の先人から機織りの人々の間に言い伝えられてきた言葉である。無地にこそ誤魔化しの効かない本質が現れてしまう。

100年前の馬商コートのリネン生地に触れた時、光沢と高密度、しっとりとした肌感があった。このような時が経っても「生もの感」のある無地生地を作るべく開発をスタートした。


そんな考えから生まれた”LEAF VEIN”(葉脈)。茎・根・葉をヘンプ・シルク・オーガニックコットンで再現し植物が根から水を吸い上げ、全体に循環させていく様を布の各繊維が染色液に染まっていく過程、風合いで表現。仕立てはより軽やかに薄く、身体にまっとった時のシルエットにこだわったパターン製作。葉脈の網状脈をテーラードの刺繍テクニックであるハ刺しや、不規則なハンドステッチを駆使して部分的に手刺繍をするなど随所にモノ好きの心を擽るプロダクト。


特別な日に着る洋服。 着たことで日常に特別な影響を与える服でもあるように。子供の参観日や初対面の方に会う時、自分を表すツールの一部として共に歳を重ね、経年美化する服。長く愛用できるアイテムを目指している。そんなインフォーマルなスタイルの追求と提案を是非ご覧ください。


※期間中限定の受注会となります。

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輪用美By 大橋 聡太