朝といえば、「天空の城ラピュタ」を思い出します。そう、パズーが朝起きてラッパを吹いて鳩を放すあのシーンです。ということで、「朝」と言えば「ラッパ」かなと。そして、ラッパ（トランペット）と言えばマイルス・デイビスですよね。マイルスと言えばジャズの帝王とも言われるトランペットプレイヤーです。1940年代から活躍していますが時代によって音楽性も変化していきます。詳しいことは省きますが、1970年代にはファンク的な要素を取り入れて、楽器もエレクトリックな楽器（ベース、ギター、キーボードなど）を取り入れていきます。その過程で自分のトランペットにもワウペダルというエフェクターをつけて音を歪ませて演奏していました。その時代のマイルスのことを「エレクトリック・マイルス」と呼んだりします。もしも、パズーの愛聴盤がマイルスの「アガルタ」や「パンゲア」だったら…朝起きて、トランペットを手に取りおもむろにワウペダルのスイッチを入れ…というイメージです。そのため、この曲はワウペダルをつけたトランペットの音をフィーチャーしています。次に曲の内容について。「朝」ということでまずは日の出的なものをイメージしました。薄暗いところからだんだん明るくなり地平線から太陽が昇ります。ドラマチックなのは地平線近辺だけで昇りきってしまえばあとは静かなものです。なのでこの曲も静かに始まり少し展開があって静かに終わります。あと、個人的に朝は嫌いです。まだ眠いのに起きなければいけない。こんなに暗い気持ちになることがあるでしょうか？ということでこの曲は比較的暗い感じの曲になっています。