02.24.2021 - By 愚禿釋 真之
ブッダのおたより
〜お経に親しむ毎朝の10分間〜
仏さまって、そもそもどんな方なのか?
今回は私の恩師のお一人、故 増井悟朗先生の『こどもの聖典』から、「おしゃかさまの一生」を味読してみようと思います。
【4 勉強】七歳から勉強をはじめた太子は、すぐに、学問も、武術も、国中で、いちばんになりました。
【5 三時宮殿】王さまは、たいへんよろこばれました。でも、こんなりっぱな太子が、もしお坊さまになるとこまるので、太子のために、きれいな三時宮殿をたて、いろいろな楽しみをあつめました。そして太子は、十九歳のとき、美しいヤショーダラひめと結婚し、ラーフラという王子も生まれました。
【6 農耕祭】こんなにして太子は、みんなに、したしまれ、うやまわれ、そのうえ、思うとおりに楽しむことが、できるはずでした。ところがある日、太子は、百姓があせをながして、はたらいているのを見ました。そのとき太子は、くわで虫がまっぷたつに切られ、それをねらう小鳥と、また、その小鳥をねらうワシをみて、自分の幸福がすまなくなりました。
【7 四門出遊】そのうえ、城のそとへ出られるたびに、やせおとろえた老人や、苦しそうな病人、そして、かなしいお葬式の行列などを見て、いっそう人間の世界がさびしくなりました。
【8 なんのために生きるのか】太子は考えました。死なずに生きていようとすれば、殺しあったり、にくみあったり、うそをついたりして、つみをつくります。それでも、いつかは死なねばなりません。「もし、今晩でも死ねばどうなるのだろう。人間は、なんのために、生まれたのだろうか。なんのために、苦しい生活を、つづけなければならないのだろうか……」。考えれば考えるほど、わからないことばかりでした。
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