感染症ニュース:感染症・予防接種ナビ

感染症ニュースです。


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感染症ニュースです。今回は高熱やのどの痛み、結膜えんが主な症状の咽頭結膜熱です。国立感染症研究所によると、咽頭結膜熱の患者報告数は第43週以降、増加が続いています。咽頭結膜熱は夏と冬の2回、流行がみられる感染症です。冬は、特に12月に流行がみられます。感染経路は、主に接触感染と飛まつ感染です。原因となるウイルスは、アデノウイルスで感染力は強力です。直接的な接触だけでなく、タオル、ドアの取っ手、階段やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタン等、不特定多数の人が触るものからの間接的な接触でも、感染が広がります。症状は、38度から39度の発熱、のどの痛み、結膜えんです。発熱は5日間ほど続くことがあります。眼の症状は片方から始まり、その後、もう一方に症状があらわれます。高熱が続くことから、新型コロナウイルス感染症とも間違えやすい症状です。吐き気や強い頭痛、せきが激しい時は早めに医療機関に相談してください。治療方法については、特別な治療方法はありませんので、対症療法が中心となります。大阪府済生会中津病院の安井良則医師によると、寒くなるにつれて、患者報告数は増え始めています。基本の予防方法は、流水と石鹸による手洗いです。また、飛まつ感染の予防として、マスクを着用しましょう。家庭内や施設で流行している時には、よく手を触れるものを次亜塩素酸ナトリウム系の消毒剤で、拭き取り消毒することも有効な予防方法です。
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感染症ニュース:感染症・予防接種ナビBy 広島テレビ放送株式会社