感染症ニュース:感染症・予防接種ナビ

感染症ニュースです。


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感染症ニュースです。今回は「感染性胃腸炎」についてお伝えします。国立感染症研究所の2022年第4週のデータと、昨年の同じ時期のデータを比べると、感染性胃腸炎の患者報告数は多い状況です。 感染性胃腸炎は、細菌またはウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢が主な症状の感染症です。特に冬の時期は、ノロウイルスが原因とされる集団感染が多く発生しています。 ノロウイルス感染症の主な症状は、吐き気、嘔吐および下痢です。通常はベンに血液は混じりません。子どもは嘔吐が多く、嘔吐・下痢は1日数回からひどい時には10回以上の時もあります。感染してから発病するまでの潜伏期間は1~2日で、他の感染症と比較すると短い方です。症状の持続する期間も、数時間から数日と比較的短い期間です。既に他の病気があったり、大きく体力が低下している等がなければ、重症化して長い間、入院しなければならないことはまずありません。 大阪府済生会中津病院の安井良則医師によると、感染性胃腸炎の中でもノロウイルス感染症の場合、嘔吐や下痢が続くときは、まず第一に水分補給が大切といいます。スポーツ系飲料や経口補水液をこまめに飲んで、脱水症状にならないように気をつけましょう。嘔吐や下痢が続く時は、食べられそうなら、ゼリーなど柔らかいものを食べても良いですが、無理に食べると吐いてしまう事があります。お子さんが発症している場合も同様に、水分補給をさせることは大切ですが、無理に食べさせないようにしましょう。 嘔吐や下痢の症状が治まってから1週間後くらいまでの食事は、消化に良くないものは避けてください。カレーライスなどの刺激物や、刺身などの生ものは、消化に良くない為、回復が遅くなります。同様に、炭酸飲料も胃腸に負担がかかりますので、回復するまでは避けましょう。 ノロウイルス感染症の予防方法としては、流水と石鹸でしっかりと手洗いしてください。加熱用の食材は中心部まで加熱することが大切です。ノロウイルス感染症は、アルコール系消毒剤での消毒はあまり効果がありませんので、塩素系の消毒剤で消毒しましょう。
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感染症ニュース:感染症・予防接種ナビBy 広島テレビ放送株式会社