ポケットマルシェ(ポケマル)

高橋博之の歩くラジオ#150 |ゲスト:松島完(都内の中高一貫校で政治経済を教える教師/元長崎県議会議員)


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政治家から教師に転身した松島完さんをゲストにお招きし、歩きながら1時間、対談する。  


松島完/41才、議員→教師。長崎県南島原市(島原の乱の土地)出身。島原の乱は、命を大事にする政治の出発点。30代後半で議員から教師へ身を転じることを決意。現在、都内の中高一貫校で政治経済を教える。公共経営修士号を持つ。著書はいくつかあるが、清々しいほど鳴かず飛ばず売れず。

雲仙普賢岳の麓で生まれ育つ。冬も半袖半ズボンで過ごした典型的な田舎の小坊主。明けても暮れてもサッカー。「誰が最も黒いか選手権」でクラス2位となる。高校時代、勉強で最下位をとってしまう。そのまま名門予備校へ入学する。知性コンプレックスが育まれる。浪人時代、明けても暮れても勉強。勉強への拒否反応か、全身にアトピー性皮膚炎を発症し、以後苦しめられる。外見コンプレックスが育まれる。2000年にやっと、大学合格する。下駄で通学して、下駄はコンクリートではなく土の上で履くものであることを知る。

2007年、県議選に出馬。たくさんの言葉(凶器)を正面からもらう。身内でさえも反対の嵐。母の涙に「一体自分は何をやっているのか」と問う。何とか当選する。2期目選挙、まさかの親子対決。骨肉の争い。父に背を向ける。首の皮一枚つながり、再選する。時代が時代なら、私の命はなかったと今でも思う。3期目選挙にも無事、当選する。ただし、2期目選挙後から円形脱毛症を発症し、2016年にはすべての髪がなくなる。病は毛から。いや、病は意識上になかった。無意識恐るべし。

2018年、県議を辞し地元の市長選挙に出馬する。やる気はあったが、髪の毛はなかったので、カツラをつけて挑む。完全敗北。マニフェストに何一つウソはなかったが、外見にウソはあったと今にして思う。敗戦後は、思考が死んだ。それ以外考えていなかったので。死んだ思考に、教師が浮上する。2年かかって通信制大学で教員免許を取得する。日本で私だけではないか、40超えて教育実習に行くなんて。未来ある地域づくりに関わりたく、100人のチャレンジャー育成に関わりたく、今となる。

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ポケットマルシェ代表の高橋博之が、社会を“生きる“ゲストと対談する「高橋博之の歩くラジオ」。ゲストのみなさんは、農家・漁師、起業家、研究者、行政官、メディア、NPO、学生……と様々な立場から、自分たちの生活する場、自分たちの生きる社会をよりよくしていこうと、熱い想いや強い志をもって働きかけている方々です。

「高橋博之の歩くラジオ」では、あらゆる角度から社会についての議論が交わされ、心に響く言葉が生まれています。自分の“生きる“日々を振り返って、ちょっと立ち止まって考えたり、背中を押してもらったり。このラジオが、そんなきっかけになることを願っています。

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