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≪トーク①:「雲林布袋戲館」≫
今、台湾は人形劇月間!台湾の伝統的な人形劇「布袋戲(ポテヒ)」の故郷としておなじみの台湾中南部・雲林では、毎年この時期、「雲林國際偶戲節(雲林国際人形劇フェスティバル)」を行っています。
1999年から始まったこのフェスティバルは、台湾の「布袋戲」だけでなく、海外からも様々な人形劇の劇団を招き、台湾で公演を行ってもらうことで、観客の文化的・芸術的な意味合いや、視野を豊かにし、伝統的な芸術文化を一般の生活の中に取り入れると共に、国内外の人形劇団が互いに切磋琢磨し、互いに経験の交流を進め、発展と革新を持続させていくことを目的としています。
そのため、毎年この時期に、雲林を訪れると、人形劇の公演はもちろん、人形劇のレッドカーペット登場や、人形劇に関わる様々なイベントが行われています。
ただ、今年は新型コロナの影響で海外から劇団を招くことはできず、オンラインでの開催となっていますが、その分、今年は10月1日から10月31日までと1か月間にわたって行われていて、まさに“10月は人形劇月間”となっています。
そんな「布袋戲」の故郷としておなじみの雲林には、「雲林布袋戲館(雲林ポテヒ館)」という場所があります。
ここは、昭和6年に建てられた、元々は雲林の虎尾郡の郡役所だった西洋建築の建物を利用して、「布袋戲」文化の普及に努めている施設です。
建物は、アーチ型の入り口の車止めがあり、赤レンガと、緑の窓枠の縦長い窓の西洋建築ですが、屋根は瓦屋根と、和洋折衷の造りとなっています。
まず、建物の入り口には、「布袋戲」の名人と称えられる、故・黃海岱氏のシルエットの看板が迎えてくれます。
そして中に入ると、たくさんの「布袋戲」で使われる人形が、小さいものから大きいものまで、しかもまるで舞台のワンシーンから飛び出してきたような状態で展示されていたり、今にも動き出しそうなリアルなポーズで展示されていたりします。
また、人形の衣装や小道具から、楽器、舞台なども展示されていたり、人形の制作過程が紹介されていたり、「布袋戲」の歴史や劇団の紹介のパネルなどが並んでいるスペースもあるほか、「布袋戲」のテレビ番組を見ることができるスペースもあります。
今も、廟のお祭りの時などには「布袋戲」のステージが組まれて上演されていたりしますが、なかなかタイミングが合わず、見たことがないという方も、ここに来ればいつでも「布袋戲」と触れ合えて、いろいろと知ることができますよ。
最近では一部の日本人の間でも、台湾のポテヒに出てくるキャラクターがかっこいい!と話題になったりすることもありますが、そんなキャラクター達をデザインしたグッズや、お土産品、そして、「布袋戲」の人形などを販売しているお土産コーナーもありますので、記念にグッズを買って帰ってはいかがでしょう。また、ちょっとしたカフェスペースもありますよ。
そして、この「雲林布袋戲館」の見どころは「布袋戲」の紹介部分だけではありません。ぜひ建物もぐるっと見学してみてください。
正面から見ると、大きな一つの建物…という感じですが、実は上から見ると中庭を囲んでカタカナの“コ”の字型に建物が建っている“三合院づくり”になっています。
まず、この建物も歴史あるもので、1922年(大正11年)に完成した日本統治時代の台南州虎尾郡役所で、当時の行政と警察の中心となっていました。
1989年に虎尾警察分局が新たにでき、移転した後は使用されないままになっていましたが、1997年に雲林県がこの虎尾で「全国文化芸術祭」を開催。砂糖工場の産業文化や「布袋戲」芸術上演といった、現地の重要な文化・歴史的な特色を組み合わせたことに加え、この旧郡役所の価値と保存のきっかけともなりました。
そして2005年に「布袋戲」関係者を招いて座談会を開催し、展示デザインや運営の方向性を示してもらった後、文化建設委員会に打診。
そして2007年4月に展示デザインが採用され、その年の11月の「国際人形劇フェスティバル」にあわせて正式に開館したんです。
かつて行政と警察の中心でもあったということで、日本統治時代、留置場として使われていたスペースも残されています。
「雲林布袋戲館」にやってきたら、ぜひ、1階の「布袋戲」の展示・紹介スペースだけでなく、建物、そして敷地全体を楽しんでくださいね。
「雲林布袋戲館」の開館は水曜日から日曜日の朝10時から夕方18時まで。月曜、火曜はお休みです。入館は無料です。
館内の写真撮影はOKですが、フラッシュはたかないでくださいと注意書きがありますので気を付けてくださいね。
「雲林布袋戲館」までのアクセスは、在来線台湾鉄道「斗六」駅下車、「7123」、「7124」番のバスに乗り換えて「虎尾」バス停下車、徒歩1分です。
もしくは1日1本ですが、「台湾好行(Taiwan Trip)」の「Y02北港虎尾線」の遊覧バスも便利ですよ。
在来線台湾鉄道「斗六」駅を朝の9時10分発、そして台湾高速鉄道「雲林」駅は9時50分発、「雲林布袋戲館」には10時35分に到着します。
≪トーク②:虎尾驛~虎尾糖廠鐵橋~青埔落羽松秘境≫
先週のこのコーナーで、台湾中部・台中の后里でこの時期おススメのラクウショウのスポットをご紹介しましたが、雲林にもありますよ~。
先ほどご紹介した「雲林布袋戲館」から徒歩30分ほどの場所にある「青埔落羽松秘境(青埔ラクウショウの秘境)」。
ここは、毎年秋冬になると多くの人がラクウショウの紅葉を見に訪れる人気スポット。
なんでも、元・雲林県長の張榮味氏の個人の庭園なんだそうです。でも開放してあって、無料で入ることができますよ。
ラクウショウは元々北米の湿地や沼地に生えている植物。ここのラクウショウも水辺に植えられていて、その姿が水面に映って幻想的な景色を作り出しています。そしてその周辺も人工的に小さな丘を作って起伏を作り出していて、自然のスポットというよりは、ゴルフ場のように全体的にとてもきれいに整備された、まさに“庭園”です。
秋冬に雲林を訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでみてくださいね。
「青埔落羽松秘境」までの行き方は、「雲林布袋戲館」の正面の中山路をまーっすぐ20分ほど進みます。すると虎尾と北港をつなぐ河堤道路に突き当たりますので、その道を左折。道なりに5分ほど歩くと到着します。
直接行こうと思うと徒歩30分ほどかかりますが、寄り道しながら行くといいかもしれません。
その道の途中、「雲林布袋戲館」から10分ほど歩いたところに「虎尾驛(虎尾遊客中心)」があります。
ここは、かつての虎尾糖廠客運(虎尾製糖工場バスターミナル)と小さな駅で、最初は「五間厝驛」と言われていました。
1920年に「虎尾驛」に名を改め、日本統治時代は交通の要所となっていて、この周辺はとても栄えていたそうです。
その駅舎をきれいに修復して、今は「虎尾遊客中心(虎尾トラベルセンター)」として使われています。
中は、当時の木の格子で仕切られたチケット販売窓口もその雰囲気のまま残されています。そして、建物の奥に進むと、その先にはかつてのホームがあって、かつて荷物を載せて運んでいた古い荷台の車両がオブジェのように並んでいます。
なお、「虎尾遊客中心」の中にはカフェスペースもあるので、ここでちょっと一休みをして、飲み物を飲みながら周辺の観光スポットをチェックするのもいいかもしれません。
そして、「虎尾遊客中心」を出て再び、中山路をまっすぐ進んでいくと、すぐに古跡に指定されている「虎尾糖廠鐵橋」に到着します。
この橋は、日本統治時代に作られた台湾糖業の鉄道橋でかつてはサトウキビや近くの製糖工場で作られた砂糖を運んだりしていました。
「虎尾糖廠鐵橋」はイギリスのウエストウッド社が設計、日本の黒板組が施工を行い、日英共同で作った橋です。
橋の入り口付近は背の高い鉄橋となっていますが、進んでいくと高さが3段階で低くなって、低いところは橋梁ではなく保護柵のような造りとなっています。
サトウキビなどの輸送だけでなく、後に旅客輸送営業も行われるようになりましたが、廃線後、現在は雲林県の指定古跡となっています。
古跡ではありますが、観光スポットとして整備され、そのレールが敷かれたままの橋の上を歩いて渡ることができますよ。
橋の向こう側まで渡ろうと思うと結構距離はありますが、ゆっくりとした時間が流れる自然豊かな風景を眺めながら歩いていると気づけば向こう側まで渡っていた!というくらいにのんびりと楽しめるスポットですよ。
実はこの橋、2012年に台風9号(アジア名:蘇拉/サオラー)の襲来によって、橋のおよそ50メートルが流失してしまいましたが、2015年に修復が完了して再開通しています。
ちなみに、歩いて渡れるようになっていますが、レールの間は、鉄の網のような床になっているので、ヒールのある靴などははまってしまう可能性があるので歩きやすい靴で訪れてくださいね。
そして、この「虎尾糖廠鐵橋」の入り口から5分ほど歩くと、最初に紹介した「青埔落羽松秘境」に到着しますよ。
途中寄り道をしながら歩くと、この距離も難なく歩いて行けると思います。
「雲林布袋戲館」から「青埔落羽松秘境」までタクシーに乗れば5分ちょっとでつきますが、ぜひあちこち寄り道をしながら歩いて行ってみてください。
≪トーク③:“秋の桜並木”&“木棉花道”≫
そしてもう少し先、11月ごろになると、虎尾の農博公園の道路で中国語で“美人樹”と呼ばれる花が見ごろを迎えます。この“美人樹”とは、南アメリカ原産の、濃いピンク色の花が咲く“トックリキワタ”のことで、沖縄では「南米ざくら」と呼ばれることもあります。
“トックリキワタ”より“美人樹”のほうが何となく響きが良いですね(苦笑)。
中国語では“美人樹”の他に“美人櫻”とか、花の色がピンク色であることから“秋天的櫻花(秋の桜)”などとも呼ばれています。
その“美人樹”が11月ごろ見ごろを迎えると、その通りはまさに桜並木に替わります。
両側およそ500メートルにわたる“秋の桜”並木は圧巻ですよ。
そしてもう一つ、季節はまだまだ先ですが、雲林の虎尾には「木棉花道」という人気のスポットもありますよ。
“木綿の花”って観られたことありますか?
背の高い木に、オレンジの肉厚な花がいっぱい咲くんですが、その木綿の花が咲く樹が道に沿ってずーっと並んでいるスポットがあるんです。
“木棉花道”と言えば、台南に有名なスポットがあるんですが、この雲林・虎尾の“木棉花道”も人気を集めています。
場所は雲林県道145公路。美人樹が並ぶスポットからもほど近い場所にあります。数メートルにわたる真っすぐな道の両側に大きな木綿の木がきれいに並んでいて、春先、3月になるとオレンジの花がいっぱい咲いて道を鮮やかに彩ります。
しかも木綿の花は花弁が散るのではなく、花がそのままの形で落ちてくるので、地面にもいっぱいのオレンジの花があって、道路全体を明るくしてくれます。
見ごろは春先ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。
By 中野 理絵, Rti≪トーク①:「雲林布袋戲館」≫
今、台湾は人形劇月間!台湾の伝統的な人形劇「布袋戲(ポテヒ)」の故郷としておなじみの台湾中南部・雲林では、毎年この時期、「雲林國際偶戲節(雲林国際人形劇フェスティバル)」を行っています。
1999年から始まったこのフェスティバルは、台湾の「布袋戲」だけでなく、海外からも様々な人形劇の劇団を招き、台湾で公演を行ってもらうことで、観客の文化的・芸術的な意味合いや、視野を豊かにし、伝統的な芸術文化を一般の生活の中に取り入れると共に、国内外の人形劇団が互いに切磋琢磨し、互いに経験の交流を進め、発展と革新を持続させていくことを目的としています。
そのため、毎年この時期に、雲林を訪れると、人形劇の公演はもちろん、人形劇のレッドカーペット登場や、人形劇に関わる様々なイベントが行われています。
ただ、今年は新型コロナの影響で海外から劇団を招くことはできず、オンラインでの開催となっていますが、その分、今年は10月1日から10月31日までと1か月間にわたって行われていて、まさに“10月は人形劇月間”となっています。
そんな「布袋戲」の故郷としておなじみの雲林には、「雲林布袋戲館(雲林ポテヒ館)」という場所があります。
ここは、昭和6年に建てられた、元々は雲林の虎尾郡の郡役所だった西洋建築の建物を利用して、「布袋戲」文化の普及に努めている施設です。
建物は、アーチ型の入り口の車止めがあり、赤レンガと、緑の窓枠の縦長い窓の西洋建築ですが、屋根は瓦屋根と、和洋折衷の造りとなっています。
まず、建物の入り口には、「布袋戲」の名人と称えられる、故・黃海岱氏のシルエットの看板が迎えてくれます。
そして中に入ると、たくさんの「布袋戲」で使われる人形が、小さいものから大きいものまで、しかもまるで舞台のワンシーンから飛び出してきたような状態で展示されていたり、今にも動き出しそうなリアルなポーズで展示されていたりします。
また、人形の衣装や小道具から、楽器、舞台なども展示されていたり、人形の制作過程が紹介されていたり、「布袋戲」の歴史や劇団の紹介のパネルなどが並んでいるスペースもあるほか、「布袋戲」のテレビ番組を見ることができるスペースもあります。
今も、廟のお祭りの時などには「布袋戲」のステージが組まれて上演されていたりしますが、なかなかタイミングが合わず、見たことがないという方も、ここに来ればいつでも「布袋戲」と触れ合えて、いろいろと知ることができますよ。
最近では一部の日本人の間でも、台湾のポテヒに出てくるキャラクターがかっこいい!と話題になったりすることもありますが、そんなキャラクター達をデザインしたグッズや、お土産品、そして、「布袋戲」の人形などを販売しているお土産コーナーもありますので、記念にグッズを買って帰ってはいかがでしょう。また、ちょっとしたカフェスペースもありますよ。
そして、この「雲林布袋戲館」の見どころは「布袋戲」の紹介部分だけではありません。ぜひ建物もぐるっと見学してみてください。
正面から見ると、大きな一つの建物…という感じですが、実は上から見ると中庭を囲んでカタカナの“コ”の字型に建物が建っている“三合院づくり”になっています。
まず、この建物も歴史あるもので、1922年(大正11年)に完成した日本統治時代の台南州虎尾郡役所で、当時の行政と警察の中心となっていました。
1989年に虎尾警察分局が新たにでき、移転した後は使用されないままになっていましたが、1997年に雲林県がこの虎尾で「全国文化芸術祭」を開催。砂糖工場の産業文化や「布袋戲」芸術上演といった、現地の重要な文化・歴史的な特色を組み合わせたことに加え、この旧郡役所の価値と保存のきっかけともなりました。
そして2005年に「布袋戲」関係者を招いて座談会を開催し、展示デザインや運営の方向性を示してもらった後、文化建設委員会に打診。
そして2007年4月に展示デザインが採用され、その年の11月の「国際人形劇フェスティバル」にあわせて正式に開館したんです。
かつて行政と警察の中心でもあったということで、日本統治時代、留置場として使われていたスペースも残されています。
「雲林布袋戲館」にやってきたら、ぜひ、1階の「布袋戲」の展示・紹介スペースだけでなく、建物、そして敷地全体を楽しんでくださいね。
「雲林布袋戲館」の開館は水曜日から日曜日の朝10時から夕方18時まで。月曜、火曜はお休みです。入館は無料です。
館内の写真撮影はOKですが、フラッシュはたかないでくださいと注意書きがありますので気を付けてくださいね。
「雲林布袋戲館」までのアクセスは、在来線台湾鉄道「斗六」駅下車、「7123」、「7124」番のバスに乗り換えて「虎尾」バス停下車、徒歩1分です。
もしくは1日1本ですが、「台湾好行(Taiwan Trip)」の「Y02北港虎尾線」の遊覧バスも便利ですよ。
在来線台湾鉄道「斗六」駅を朝の9時10分発、そして台湾高速鉄道「雲林」駅は9時50分発、「雲林布袋戲館」には10時35分に到着します。
≪トーク②:虎尾驛~虎尾糖廠鐵橋~青埔落羽松秘境≫
先週のこのコーナーで、台湾中部・台中の后里でこの時期おススメのラクウショウのスポットをご紹介しましたが、雲林にもありますよ~。
先ほどご紹介した「雲林布袋戲館」から徒歩30分ほどの場所にある「青埔落羽松秘境(青埔ラクウショウの秘境)」。
ここは、毎年秋冬になると多くの人がラクウショウの紅葉を見に訪れる人気スポット。
なんでも、元・雲林県長の張榮味氏の個人の庭園なんだそうです。でも開放してあって、無料で入ることができますよ。
ラクウショウは元々北米の湿地や沼地に生えている植物。ここのラクウショウも水辺に植えられていて、その姿が水面に映って幻想的な景色を作り出しています。そしてその周辺も人工的に小さな丘を作って起伏を作り出していて、自然のスポットというよりは、ゴルフ場のように全体的にとてもきれいに整備された、まさに“庭園”です。
秋冬に雲林を訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでみてくださいね。
「青埔落羽松秘境」までの行き方は、「雲林布袋戲館」の正面の中山路をまーっすぐ20分ほど進みます。すると虎尾と北港をつなぐ河堤道路に突き当たりますので、その道を左折。道なりに5分ほど歩くと到着します。
直接行こうと思うと徒歩30分ほどかかりますが、寄り道しながら行くといいかもしれません。
その道の途中、「雲林布袋戲館」から10分ほど歩いたところに「虎尾驛(虎尾遊客中心)」があります。
ここは、かつての虎尾糖廠客運(虎尾製糖工場バスターミナル)と小さな駅で、最初は「五間厝驛」と言われていました。
1920年に「虎尾驛」に名を改め、日本統治時代は交通の要所となっていて、この周辺はとても栄えていたそうです。
その駅舎をきれいに修復して、今は「虎尾遊客中心(虎尾トラベルセンター)」として使われています。
中は、当時の木の格子で仕切られたチケット販売窓口もその雰囲気のまま残されています。そして、建物の奥に進むと、その先にはかつてのホームがあって、かつて荷物を載せて運んでいた古い荷台の車両がオブジェのように並んでいます。
なお、「虎尾遊客中心」の中にはカフェスペースもあるので、ここでちょっと一休みをして、飲み物を飲みながら周辺の観光スポットをチェックするのもいいかもしれません。
そして、「虎尾遊客中心」を出て再び、中山路をまっすぐ進んでいくと、すぐに古跡に指定されている「虎尾糖廠鐵橋」に到着します。
この橋は、日本統治時代に作られた台湾糖業の鉄道橋でかつてはサトウキビや近くの製糖工場で作られた砂糖を運んだりしていました。
「虎尾糖廠鐵橋」はイギリスのウエストウッド社が設計、日本の黒板組が施工を行い、日英共同で作った橋です。
橋の入り口付近は背の高い鉄橋となっていますが、進んでいくと高さが3段階で低くなって、低いところは橋梁ではなく保護柵のような造りとなっています。
サトウキビなどの輸送だけでなく、後に旅客輸送営業も行われるようになりましたが、廃線後、現在は雲林県の指定古跡となっています。
古跡ではありますが、観光スポットとして整備され、そのレールが敷かれたままの橋の上を歩いて渡ることができますよ。
橋の向こう側まで渡ろうと思うと結構距離はありますが、ゆっくりとした時間が流れる自然豊かな風景を眺めながら歩いていると気づけば向こう側まで渡っていた!というくらいにのんびりと楽しめるスポットですよ。
実はこの橋、2012年に台風9号(アジア名:蘇拉/サオラー)の襲来によって、橋のおよそ50メートルが流失してしまいましたが、2015年に修復が完了して再開通しています。
ちなみに、歩いて渡れるようになっていますが、レールの間は、鉄の網のような床になっているので、ヒールのある靴などははまってしまう可能性があるので歩きやすい靴で訪れてくださいね。
そして、この「虎尾糖廠鐵橋」の入り口から5分ほど歩くと、最初に紹介した「青埔落羽松秘境」に到着しますよ。
途中寄り道をしながら歩くと、この距離も難なく歩いて行けると思います。
「雲林布袋戲館」から「青埔落羽松秘境」までタクシーに乗れば5分ちょっとでつきますが、ぜひあちこち寄り道をしながら歩いて行ってみてください。
≪トーク③:“秋の桜並木”&“木棉花道”≫
そしてもう少し先、11月ごろになると、虎尾の農博公園の道路で中国語で“美人樹”と呼ばれる花が見ごろを迎えます。この“美人樹”とは、南アメリカ原産の、濃いピンク色の花が咲く“トックリキワタ”のことで、沖縄では「南米ざくら」と呼ばれることもあります。
“トックリキワタ”より“美人樹”のほうが何となく響きが良いですね(苦笑)。
中国語では“美人樹”の他に“美人櫻”とか、花の色がピンク色であることから“秋天的櫻花(秋の桜)”などとも呼ばれています。
その“美人樹”が11月ごろ見ごろを迎えると、その通りはまさに桜並木に替わります。
両側およそ500メートルにわたる“秋の桜”並木は圧巻ですよ。
そしてもう一つ、季節はまだまだ先ですが、雲林の虎尾には「木棉花道」という人気のスポットもありますよ。
“木綿の花”って観られたことありますか?
背の高い木に、オレンジの肉厚な花がいっぱい咲くんですが、その木綿の花が咲く樹が道に沿ってずーっと並んでいるスポットがあるんです。
“木棉花道”と言えば、台南に有名なスポットがあるんですが、この雲林・虎尾の“木棉花道”も人気を集めています。
場所は雲林県道145公路。美人樹が並ぶスポットからもほど近い場所にあります。数メートルにわたる真っすぐな道の両側に大きな木綿の木がきれいに並んでいて、春先、3月になるとオレンジの花がいっぱい咲いて道を鮮やかに彩ります。
しかも木綿の花は花弁が散るのではなく、花がそのままの形で落ちてくるので、地面にもいっぱいのオレンジの花があって、道路全体を明るくしてくれます。
見ごろは春先ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。