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≪トーク①:高雄“蓮池潭”の「龍虎塔」≫
新年快樂!旧暦のお正月を迎え、台湾も“寅年”になりました。
今年の春節(旧正月)は土日を含め9連休で、明日(2/6)までお休みという人が多いのですが、昨日(2/4)金曜日くらいから台北の街も、少しずつ人が戻ってきている感じがします。
でも、これから仕事始めとなっても、新年のあいさつ回りや、拜拜(お参り)が行われたり、「春酒」と呼ばれる新年会があったり…と、まだまだ暫くはお正月気分が抜けない日々が続きそうです。
さて今週は、そんな“寅年”が始まったばかりの台湾の“虎スポット”をご紹介しようと思います。
調べてみると、地名や名称に“虎”の字がつくところや、“虎”にまつわるスポットが、台湾の中には結構あるんですよ~。皆さんは思いつく場所、ありますか?
地名に“虎”が付く場所と言えば…台湾中南部・雲林の「虎尾」や、台湾の西の離島・澎湖県馬公市の「虎井里」。台湾北部・新竹市香山區には「虎林」エリアがあって、「虎林街」や「虎林新村」、「虎林國小(虎林小学校)」がありますし、台湾中部・南投県草屯鎮炎峰里には、「虎山路」という道が、そして台北市信義区にも「虎林街」というエリアがあります。
他にも、“虎”に絡んだ土地と言えば、台湾南部・嘉義県民雄郷。どこにも“虎”の字は入っていないのに、どうして“虎”と絡んでいるのかというと、ここの元々の名前は「打貓(ターニャウ)」と言っていたそうで、ここでいう「貓」は“虎”のことを指しているんだそうで、ここも“虎スポット”として出てきました。
また、古い地名関連でいうと、台湾で最も大きな規模の海水浴場と言われる、台湾北西部・苗栗の「通霄海水浴場」は、元々の名前を「虎嶼浴場」と言っていたそうです。これは、「虎頭山」のふもとに位置することからこの名前が付けられたそうです。
…そして、この「虎頭山」という名前の山もたくさんあって、この苗栗だけでなく、台湾北部・桃園市にも、台湾中部・南投県の埔里鎮と中興新村にも、台湾南部・台南県玉井郷にも、台湾最南端・屏東県恆春鎮にも、台湾東部・花蓮県瑞穂郷にもあるんです!
私は最初、これは一つの大きな「虎頭山」という山があって、いくつもの県市にまたがっているのかと思ったのですが、場所もバラバラ。同じ名前の山があちこちにあるんだそうです。
九州ほどの面積の台湾の中に、「虎頭山」、多すぎですっ!(笑)
これらの他にも、苗栗県大安郷には「虎山温泉」がありますし、新北市坪林区には「虎寮潭」という潭があって、どちらも観光スポットとなっています。
私がざっと調べて見つけただけでこれだけあるので、詳しく見ていくともっともっとたくさんありそうですね。
そんな“虎”スポットの中でも、最も有名な場所と言えば…やっぱり、高雄市左營區にある「蓮池潭」の「龍虎塔」でしょう。
この「蓮池潭」は、広さおよそ42ヘクタールある、高雄市左營區最大の池で、その池の周りには、「高雄孔廟(高雄孔子廟)」や、三国志の英雄“関羽”を祀る「春秋閣」、そして中国の四神のひとつ“玄武”を祀る道教寺院「北極玄天上帝(元帝廟及び北極帝)」など、20を超える寺院があります。その中でも最も有名なのが“虎スポット”「龍虎塔」です。
行かれたことのない方でも、もしかしたら一度は写真などで見たことがあるかもしれませんね。“パワースポット”とも言われていて、二対の7重の塔の前に、大きな龍と虎が口を開けて待ち構えている建物です。
塔に向かって左手に龍が、右手に虎がいるのですが、みんな“龍”の口から塔の中に入って、“虎”の口から出てきます。
これは、台湾では十二支の動物の中で、最も高潔なのが“龍”、最も凶悪なのが“虎”と考えられているそうで、“龍”の口から入り、“虎”の口から出ることで、これまでの自分の悪い行いが清められるんだそうですよ。
たまに“虎”の口の方から入っていこうとする観光客を見かけますが、もし間違って“虎”から入っていってしまっても、もう一度、正しい順序で参観すればいいそうですよ。
ちなみに、この「龍虎塔」は、塔の上まで上ることができます。狭いらせん階段を上っていくと、心地のいい風を感じながら湖の遠くまでを見渡すことができます。そして、塔から見下ろすと、塔までの道がジグザグになっている様子も見ることができます。
これは、魔物は曲がった道を進めないと信じられているため、わざと道をジグザグにしているんだそうですよ。また、塔の上に上ると、建物の上の方に施された装飾をまじかで見ることもできるので、7階まではちょっと段数ありますが、ぜひ登ってみてくださいね。
「蓮池潭」の「龍虎塔」までのアクセスは、在来線台湾鉄道「左營」駅からだと徒歩10分。台湾新幹線こと台湾高速鉄道「新左營」駅から紅51番のバスに乗って「蓮池潭勝利路」バス停下車です。
また、高雄も2020年7月から、台北と同じくレンタサイクルUbikeを導入していて、駅前にも、「蓮池潭」にも、Ubikeのステーションがあるので、自転車で行ってみるのもいいかもしれません。
≪トーク②:雲林「虎尾」≫
次に、地名に“虎”がついている場所、と言われて台湾の多くの人がパッと思いつく場所、台湾中南部・雲林の「虎尾」─。
ここは以前、このコーナーでもご紹介したことがありますが、覚えていますか?
雲林といえば、台湾の伝統的な人形劇「布袋戲(ポテヒ)」の故郷。
そう、その「布袋戲(ポテヒ)」で使われる人形や、その衣装、小道具、楽器や舞台が展示されている他、人形の制作過程などを紹介して、「布袋戲(ポテヒ)」文化の普及に努めている「雲林布袋戲館」や、かつて日本統治時代に虎尾糖廠(虎尾製糖工場)が作られ、その原料となるサトウキビや、製糖工場で作られた砂糖を運ぶ列車が走っていた鉄道橋で、廃線後、現在は雲林県の指定古跡となり、観光スポットとなっている、「虎尾糖廠鐵橋」、そして「青埔落羽松秘境(青埔ラクウショウの秘境)」といったスポットをご紹介しましたが、前回ご紹介した「雲林布袋戲館」のお隣にある「雲林故事館」にもぜひ足を運んでみてください。雲林には日本統治時代に建てられた古い建物が今も数多く残されているんですが、この「雲林故事館」はかつて「虎尾郡守官邸」だった建物を修復し、現在は地元の生活や、芸術、教育、文化、地域の物語を伝えるボランティアの育成、そして地元の文学作家の作品収集などを行っている場所です。
その建物というのが、日本統治時代の大正9年から12年ごろに建てられた日本式の木造建築で、中華民国政府が台湾に移ってきてからも、雲林地方法院の院長の宿舎などとして使われていたそうです。
1996年からしばらく使われないままとなっていたのですが、ほぼ完全な状態で残っている日本式の建築物であるとして、2000年に建物の保存活動が起こり、2001年に雲林県指定の古跡となりました。そしてその後、修復などを経て、現在は子供から大人まで、様々な文化体験ができる場所となっています。
もちろん、建物の中にも入れるのですが、木造建築の中に入ると、くれ縁(縁側)に障子、そして畳の部屋…と、台湾にいるのに日本の、しかも昔にタイムスリップしたような、不思議な気分になりますよ。
一方で、日本式建築の建物を取り囲む塀は赤レンガだったりと、台湾の要素と融合していたり、庭の部分にはウッドデッキの様に木を組んで、新旧が融合したかと思えば、そこに“オシャレなカフェ風”…ではなく、昔の小学校の机や椅子のようなものが置いてあって、休憩できるスペースとなっていて、古い建物を修復するだけでなく、その要素や良さを壊すことなく、新たに活用できるよう必要なものを組み合わせるそのうまさに感心します。
日本っぽいけれど、日本にはない、ちょっと不思議な空間をぜひ楽しんでみてくださいね。
ちなみに、この「雲林故事館」に限らないのですが、日本式建築物をリノベーションして再利用している建物の多くは、建物の保護のため、中に入る際には靴下か室内履きを履かないといけません。ですので、特に夏場は、サンダルだったりして靴下を履いてないときもあると思いますので、そのような建物を訪れる際は、靴下を履いてくるか、持ってくるのをおすすめします。
「雲林故事館」の開館時間は、毎週水曜日から日曜日の朝10時から夕方18時まで。月曜、火曜はお休みです。
また「雲林故事館」のはす向かい、「雲林布袋戲館」のお向かいにも、雲林県の文化資産に登録されている古い建物「虎尾合同廳舍(虎尾合同庁舎)」があります。
これは、日本統治時代に消防隊が管轄エリアの火災発生場所を観測し、通報をする緊急救済建築物で、昭和5年に建てられました。
4階建ての高さの観測塔は、かつて虎尾で最も高い建物で、地域のランドマークとなっていたそうです。
2001年に文化資産に登録され、5年をかけて建物の修復を行い、2013年には誠品書店とスターバックスを併設することとなり、更に改修をし、三級古跡となっています。
誠品書店もスターバックスも、どちらも、建物のかつての面影をいたるところに残していて、警察局として使われていた時の紋章が残されていたり、消防隊員が素早く出動できるよう、かつて使用されていた「滑り棒」の跡も残されています。
古跡の中で、雰囲気を楽しみながらゆっくりコーヒータイムを楽しむのもいいですね。
ちなみにここは、雲林で最初の誠品書店とスターバックスの店舗でもあるそうです。
台湾の“虎スポット”、雲林の「虎尾」は、丸一日ゆっくり楽しめます!
≪トーク③:台北市信義区「虎山」≫
そして、台北市内の“虎スポット”といえば、信義区の「虎山」。
「象山」は、台北メトロ(MRT)レッドラインの東の終着駅の名前になっていますし、上りやすく、象山から見る台北のランドマーク「台北101」の姿は、パンフレットやポストカードになっていたりするので知っている方も多いと思いますが、実はその「象山」の近くに、他にも「豹山」、「獅山」、そして「虎山」があって、4つ合わせて「四獸山」と呼ばれているんです。
「虎山」は「四獸山」の中で、一番東側にあるので、「台北101」は遠くなりますが、ここからも「台北101」を含めた台北市内の美しい景色が楽しめますよ。
「虎山」までのアクセスは、台北新交通システムMRT(台北メトロ)ブルーラインの「市政府」駅下車。3番出口から市内バス「仁愛幹線」に乗って、「福德國小(福德小学校)」バス停下車。そこから5分ほどの場所に登山口がありますよ。
「虎山」は、登山口入ってすぐの辺りはちょっとした渓流があって、苔と石の橋が神秘的な雰囲気だとフォトスポットにもなっています。また、「虎山」自体もそれほど高くなく、ハイキング感覚で登れる山ですので、機会があればぜひ上ってみてくださいね。
台湾各地にある“虎スポット”。ぜひ足を運んでみてください。そして皆さんも、ぜひ新たな“虎スポット”も探してみてくださいね。
By 中野 理絵, Rti≪トーク①:高雄“蓮池潭”の「龍虎塔」≫
新年快樂!旧暦のお正月を迎え、台湾も“寅年”になりました。
今年の春節(旧正月)は土日を含め9連休で、明日(2/6)までお休みという人が多いのですが、昨日(2/4)金曜日くらいから台北の街も、少しずつ人が戻ってきている感じがします。
でも、これから仕事始めとなっても、新年のあいさつ回りや、拜拜(お参り)が行われたり、「春酒」と呼ばれる新年会があったり…と、まだまだ暫くはお正月気分が抜けない日々が続きそうです。
さて今週は、そんな“寅年”が始まったばかりの台湾の“虎スポット”をご紹介しようと思います。
調べてみると、地名や名称に“虎”の字がつくところや、“虎”にまつわるスポットが、台湾の中には結構あるんですよ~。皆さんは思いつく場所、ありますか?
地名に“虎”が付く場所と言えば…台湾中南部・雲林の「虎尾」や、台湾の西の離島・澎湖県馬公市の「虎井里」。台湾北部・新竹市香山區には「虎林」エリアがあって、「虎林街」や「虎林新村」、「虎林國小(虎林小学校)」がありますし、台湾中部・南投県草屯鎮炎峰里には、「虎山路」という道が、そして台北市信義区にも「虎林街」というエリアがあります。
他にも、“虎”に絡んだ土地と言えば、台湾南部・嘉義県民雄郷。どこにも“虎”の字は入っていないのに、どうして“虎”と絡んでいるのかというと、ここの元々の名前は「打貓(ターニャウ)」と言っていたそうで、ここでいう「貓」は“虎”のことを指しているんだそうで、ここも“虎スポット”として出てきました。
また、古い地名関連でいうと、台湾で最も大きな規模の海水浴場と言われる、台湾北西部・苗栗の「通霄海水浴場」は、元々の名前を「虎嶼浴場」と言っていたそうです。これは、「虎頭山」のふもとに位置することからこの名前が付けられたそうです。
…そして、この「虎頭山」という名前の山もたくさんあって、この苗栗だけでなく、台湾北部・桃園市にも、台湾中部・南投県の埔里鎮と中興新村にも、台湾南部・台南県玉井郷にも、台湾最南端・屏東県恆春鎮にも、台湾東部・花蓮県瑞穂郷にもあるんです!
私は最初、これは一つの大きな「虎頭山」という山があって、いくつもの県市にまたがっているのかと思ったのですが、場所もバラバラ。同じ名前の山があちこちにあるんだそうです。
九州ほどの面積の台湾の中に、「虎頭山」、多すぎですっ!(笑)
これらの他にも、苗栗県大安郷には「虎山温泉」がありますし、新北市坪林区には「虎寮潭」という潭があって、どちらも観光スポットとなっています。
私がざっと調べて見つけただけでこれだけあるので、詳しく見ていくともっともっとたくさんありそうですね。
そんな“虎”スポットの中でも、最も有名な場所と言えば…やっぱり、高雄市左營區にある「蓮池潭」の「龍虎塔」でしょう。
この「蓮池潭」は、広さおよそ42ヘクタールある、高雄市左營區最大の池で、その池の周りには、「高雄孔廟(高雄孔子廟)」や、三国志の英雄“関羽”を祀る「春秋閣」、そして中国の四神のひとつ“玄武”を祀る道教寺院「北極玄天上帝(元帝廟及び北極帝)」など、20を超える寺院があります。その中でも最も有名なのが“虎スポット”「龍虎塔」です。
行かれたことのない方でも、もしかしたら一度は写真などで見たことがあるかもしれませんね。“パワースポット”とも言われていて、二対の7重の塔の前に、大きな龍と虎が口を開けて待ち構えている建物です。
塔に向かって左手に龍が、右手に虎がいるのですが、みんな“龍”の口から塔の中に入って、“虎”の口から出てきます。
これは、台湾では十二支の動物の中で、最も高潔なのが“龍”、最も凶悪なのが“虎”と考えられているそうで、“龍”の口から入り、“虎”の口から出ることで、これまでの自分の悪い行いが清められるんだそうですよ。
たまに“虎”の口の方から入っていこうとする観光客を見かけますが、もし間違って“虎”から入っていってしまっても、もう一度、正しい順序で参観すればいいそうですよ。
ちなみに、この「龍虎塔」は、塔の上まで上ることができます。狭いらせん階段を上っていくと、心地のいい風を感じながら湖の遠くまでを見渡すことができます。そして、塔から見下ろすと、塔までの道がジグザグになっている様子も見ることができます。
これは、魔物は曲がった道を進めないと信じられているため、わざと道をジグザグにしているんだそうですよ。また、塔の上に上ると、建物の上の方に施された装飾をまじかで見ることもできるので、7階まではちょっと段数ありますが、ぜひ登ってみてくださいね。
「蓮池潭」の「龍虎塔」までのアクセスは、在来線台湾鉄道「左營」駅からだと徒歩10分。台湾新幹線こと台湾高速鉄道「新左營」駅から紅51番のバスに乗って「蓮池潭勝利路」バス停下車です。
また、高雄も2020年7月から、台北と同じくレンタサイクルUbikeを導入していて、駅前にも、「蓮池潭」にも、Ubikeのステーションがあるので、自転車で行ってみるのもいいかもしれません。
≪トーク②:雲林「虎尾」≫
次に、地名に“虎”がついている場所、と言われて台湾の多くの人がパッと思いつく場所、台湾中南部・雲林の「虎尾」─。
ここは以前、このコーナーでもご紹介したことがありますが、覚えていますか?
雲林といえば、台湾の伝統的な人形劇「布袋戲(ポテヒ)」の故郷。
そう、その「布袋戲(ポテヒ)」で使われる人形や、その衣装、小道具、楽器や舞台が展示されている他、人形の制作過程などを紹介して、「布袋戲(ポテヒ)」文化の普及に努めている「雲林布袋戲館」や、かつて日本統治時代に虎尾糖廠(虎尾製糖工場)が作られ、その原料となるサトウキビや、製糖工場で作られた砂糖を運ぶ列車が走っていた鉄道橋で、廃線後、現在は雲林県の指定古跡となり、観光スポットとなっている、「虎尾糖廠鐵橋」、そして「青埔落羽松秘境(青埔ラクウショウの秘境)」といったスポットをご紹介しましたが、前回ご紹介した「雲林布袋戲館」のお隣にある「雲林故事館」にもぜひ足を運んでみてください。雲林には日本統治時代に建てられた古い建物が今も数多く残されているんですが、この「雲林故事館」はかつて「虎尾郡守官邸」だった建物を修復し、現在は地元の生活や、芸術、教育、文化、地域の物語を伝えるボランティアの育成、そして地元の文学作家の作品収集などを行っている場所です。
その建物というのが、日本統治時代の大正9年から12年ごろに建てられた日本式の木造建築で、中華民国政府が台湾に移ってきてからも、雲林地方法院の院長の宿舎などとして使われていたそうです。
1996年からしばらく使われないままとなっていたのですが、ほぼ完全な状態で残っている日本式の建築物であるとして、2000年に建物の保存活動が起こり、2001年に雲林県指定の古跡となりました。そしてその後、修復などを経て、現在は子供から大人まで、様々な文化体験ができる場所となっています。
もちろん、建物の中にも入れるのですが、木造建築の中に入ると、くれ縁(縁側)に障子、そして畳の部屋…と、台湾にいるのに日本の、しかも昔にタイムスリップしたような、不思議な気分になりますよ。
一方で、日本式建築の建物を取り囲む塀は赤レンガだったりと、台湾の要素と融合していたり、庭の部分にはウッドデッキの様に木を組んで、新旧が融合したかと思えば、そこに“オシャレなカフェ風”…ではなく、昔の小学校の机や椅子のようなものが置いてあって、休憩できるスペースとなっていて、古い建物を修復するだけでなく、その要素や良さを壊すことなく、新たに活用できるよう必要なものを組み合わせるそのうまさに感心します。
日本っぽいけれど、日本にはない、ちょっと不思議な空間をぜひ楽しんでみてくださいね。
ちなみに、この「雲林故事館」に限らないのですが、日本式建築物をリノベーションして再利用している建物の多くは、建物の保護のため、中に入る際には靴下か室内履きを履かないといけません。ですので、特に夏場は、サンダルだったりして靴下を履いてないときもあると思いますので、そのような建物を訪れる際は、靴下を履いてくるか、持ってくるのをおすすめします。
「雲林故事館」の開館時間は、毎週水曜日から日曜日の朝10時から夕方18時まで。月曜、火曜はお休みです。
また「雲林故事館」のはす向かい、「雲林布袋戲館」のお向かいにも、雲林県の文化資産に登録されている古い建物「虎尾合同廳舍(虎尾合同庁舎)」があります。
これは、日本統治時代に消防隊が管轄エリアの火災発生場所を観測し、通報をする緊急救済建築物で、昭和5年に建てられました。
4階建ての高さの観測塔は、かつて虎尾で最も高い建物で、地域のランドマークとなっていたそうです。
2001年に文化資産に登録され、5年をかけて建物の修復を行い、2013年には誠品書店とスターバックスを併設することとなり、更に改修をし、三級古跡となっています。
誠品書店もスターバックスも、どちらも、建物のかつての面影をいたるところに残していて、警察局として使われていた時の紋章が残されていたり、消防隊員が素早く出動できるよう、かつて使用されていた「滑り棒」の跡も残されています。
古跡の中で、雰囲気を楽しみながらゆっくりコーヒータイムを楽しむのもいいですね。
ちなみにここは、雲林で最初の誠品書店とスターバックスの店舗でもあるそうです。
台湾の“虎スポット”、雲林の「虎尾」は、丸一日ゆっくり楽しめます!
≪トーク③:台北市信義区「虎山」≫
そして、台北市内の“虎スポット”といえば、信義区の「虎山」。
「象山」は、台北メトロ(MRT)レッドラインの東の終着駅の名前になっていますし、上りやすく、象山から見る台北のランドマーク「台北101」の姿は、パンフレットやポストカードになっていたりするので知っている方も多いと思いますが、実はその「象山」の近くに、他にも「豹山」、「獅山」、そして「虎山」があって、4つ合わせて「四獸山」と呼ばれているんです。
「虎山」は「四獸山」の中で、一番東側にあるので、「台北101」は遠くなりますが、ここからも「台北101」を含めた台北市内の美しい景色が楽しめますよ。
「虎山」までのアクセスは、台北新交通システムMRT(台北メトロ)ブルーラインの「市政府」駅下車。3番出口から市内バス「仁愛幹線」に乗って、「福德國小(福德小学校)」バス停下車。そこから5分ほどの場所に登山口がありますよ。
「虎山」は、登山口入ってすぐの辺りはちょっとした渓流があって、苔と石の橋が神秘的な雰囲気だとフォトスポットにもなっています。また、「虎山」自体もそれほど高くなく、ハイキング感覚で登れる山ですので、機会があればぜひ上ってみてくださいね。
台湾各地にある“虎スポット”。ぜひ足を運んでみてください。そして皆さんも、ぜひ新たな“虎スポット”も探してみてくださいね。