RKBラジオドキュメンタリー

インクと活字と山田さん


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【番組詳細】

福岡市城南区にある小さな印刷所「文林堂」。店主の山田善之さん(84歳)は、幕末から続く日本の紙文化を支えてきた「活版印刷」の灯を、今も守り続けています。

指先でなぞると感じる言葉のくぼみや、インクの擦れが映し出す豊かな表情。鉛の活字を一つひとつ拾い、紙に言葉を刻み込んでいく作業は、気の遠くなるような手間と時間を要します。効率が最優先される現代において、あえてこの不器用な手仕事に向き合う山田さんのもとには、その技術と愛くるしい人柄に惹かれ、多くの若い世代が集まってきます。

物語の大きな軸となるのは、山田さんの「再生」と「挑戦」です。最愛の妻・ミヨ子さんを亡くして以来、自宅へは帰らず工房で寝泊まりするようになった山田さん。深い喪失感の中にいた彼が今、人生の集大成として挑んでいるのが、宮沢賢治の傑作『銀河鉄道の夜』の全編書籍化です。100ページ、4万本もの活字を必要とするこの無謀ともいえる挑戦に、廃業した印刷所から譲り受けた古い活字たちが新たな命を吹き込みます。

重厚な印刷機の駆動音、静かな夜の工房に響く活字の音、そして仲間たちとの愉快なおしゃべり。番組では、文林堂に流れる穏やかで心地よい時間を追いながら、一人の職人が一文字一文字に込める「人との繋がり」と「生きる喜び」を丁寧に描き出します。

【放送日時】

2026年5月14日(木) 22:20~22:50

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RKBラジオドキュメンタリーBy RKB毎日放送