田舎坊主の読み聞かせ法話

「可愛い栞」エッセイ「田舎坊主の合掌」


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膠原病患者の若い女性から可愛い栞が届きました。

彼女は小学校3年生のころから、朝起きるのがつらい、フラフラする、食べ物がのどを通らないなどと不調を訴えました。

学校で給食のお肉がのどを通らないというと、先生は無理矢理お肉を口に押し込みました。

それでも食べられませんでした。

お母さんはこれは普通ではないと思い病院で診てもらいました。

でもどのの病院でも「検査に異常がありません、気のせいでしょう」といってしっかり診てくれませんでした。

結局30以上の医療機関を当たること20数年、彼女が30歳の時にやっと膠原病の診断を受けました。

絵が上手な彼女が高校生の時先生から美術大学進学を勧められましたが、

体調がついていかず断念しました。

80才を超えるお母さんには心労なども重なり胃の切除、足の一部壊死などがある患者さんです。

彼女のお兄さんは職場でのいじめで退職、引きこもりとなりました。

可愛い栞とともにお母さんのお手紙にはー

辞世の句ともとれる三句とともに

「難病患者には冷たい世の中です。ご迷惑でしょうが、私を頼りにしている子どもたちをよろしくお願いします」と

書かれていました。

合掌


和歌山県紀の川市 瑞宝山不動寺

不動坊 良恒

田舎坊主シリーズ第六弾

「田舎坊主の合掌」

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田舎坊主の読み聞かせ法話By 田舎坊主 森田良恒