２年位前に偶然BSチャンネルで次郎物語という邦画を見る機会が有った。

若い頃、原作者である下村湖人さんの本で読んだことが有ったが、映画では初めて。

ストーリーはほとんど忘れていた。

次郎の父親役の加藤剛さんが、屋根の上で独り座って落ち込んでいる次郎の側まで登って来て、横に立つと大声で歌を歌って次郎を励ます場面が有るのだが、とてもいいシーンだ。気がつくと瞳に涙がたまっていた。

聞き覚えのあるメロディが気になり、思い返してみた。

学生時代の音楽の時間に聞かされた、モルダウというクラッシックの楽曲がある。美しく壮大な旋律の素敵な曲だ。

まさにその曲そっくりなのだ。

映画を見終えてから調べてみると、何と、作曲スメタナ、作詞さだまさし！！

原曲には歌詞は無いが、楽曲にインスパイアされたさだまさしさんが、オリジナルの詞をつけたそうだ。

ペラペラお喋り上手で、それでいて繊細な楽曲を作られる人というイメージを持っていたけど、こんな男っぽい詩も作られるんだと少し見直した。

あのシーンの加藤剛さんに負けない様、私なりに歌わせてもらいました。

いい曲との出会いには、無意識で偶発的な要素が多分に有る。　by福岡とらひこ

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