08.01.2020 - By クラシック名曲サウンドライブラリー
映画「ロッキー」の主人公ロッキー・バルモアは、フィラデルフィアに暮らす無名のボクサーでした。
才能がありながらもそれを活かそうともせず、4回戦ボーイとして日銭を稼ぐ日々。
これといった目的も持たず、ただ自堕落に過ごすだけの生活でした。
そんな彼にあるチャンスが舞い込みます。
それは無敵の王者アポロが無名の選手を相手にしたイベント試合を行うというもので、
その相手として何人かの候補の中からロッキーが選ばれたのです。
最初はこれを拒否するロッキーでしたが、周囲の勧めや愛するエイドリアンのため、
そして何より自分自身のために、この無謀な試合に挑むことを決意します。
それまでとは打って変わって過酷なトレーニングにも耐え、
自分の人生をかけた闘いに正面から向き合うロッキー。
しかし、はなからアポロに勝てるはずがないとわかっていたロッキーは、
とにかく最終15ラウンドまで闘いぬくことを目標とし、それをエイドリアンに告げます。
試合ではアポロに激しいパンチを浴び、腫れ上がった顔でフラフラしながらも、
ついにロッキーは王者アポロを相手に、互角の試合で全ラウンドを成し遂げます。
判定にもつれ込んだ試合は結果として僅差でアポロの勝利となりましたが、
そんなことには構わず、ロッキーはひたすらエイドリアンの名を叫ぶのでした。
映画「ロッキー」の作曲を手がけたビル・コンティは、イタリア系アメリカ人の作曲家。
主に映画音楽、テレビドラマ劇伴を手がけ、「ロッキー」の音楽は特に有名です。
イタリア・オペラが流れる家庭に育ち、ナイトクラブでジャズを弾いた経歴もある彼は、
名門ジュリアード音楽院で学士・修士を修得するも、しばらくは無名の作曲家でした。
しかし、映画「ロッキー」の大ヒットにより、作曲家として一躍時の人となりました。
「ロッキー」は当初、主演のスタローンの弟が音楽を手がけていましたが、
思いもかけずめぐってきたチャンスをコンティは見事にものにしました。
そして、1983年の映画「ライトスタッフ」でついに、アカデミー音楽賞を受賞します。
このサントラで実質のテーマ曲として、人気が高いのが「イェーガーの勝利」です。
4回に一度は死の危険が伴うという、テストパイロットの過酷な任務に果敢に挑み、
パイロットとしての己の“正しい資質”が命ずるままに生きる主人公のチャック。
そんな彼を象徴するような音楽が、勇壮な管弦楽曲「イェーガーの勝利」なのです。
ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロッキーのテーマ」
Bill Conti:Gonna Fly Now from "ROCKY" [2:53]
CMSL Classical masterpieces Sound Library ・ ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロッキーのテーマ」 [2020][IR]
ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロード・ワーク」
Bill Conti:Going the Distance from "ROCKY" [2:45]
CMSL Classical masterpieces Sound Library ・ ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロード・ワーク」 [2020][IR]
ビル・コンティ:映画『ライトスタッフ』から 「イェーガーの勝利」
Bill Conti:Yeages Triumph from "The Right Stuff" [1:33]
CMSL Classical masterpieces Sound Library ・ ビル・コンティ:映画『ライトスタッフ』から 「イェーガーの勝利」 [2020][IR]
*作曲家の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです。
*全曲ともに演奏内容をあらため、新たな音響(IR)で録音しています。
アンコール -encore-
サティ:ジュ・トゥ・ヴ [2020][IR]
Erik Satie:Je te veux [5:09]
Satie-Je-te-veux-2020-IR.mp3
Satie-Je-te-veux-2020-IR.mp3