田舎坊主の読み聞かせ法話

「お釈迦さま修行説法の地」田舎坊主のぶつぶつ説法


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お釈迦さまは命をかけた5年間の苦行を終え、弱りきった体をネーランジャー河(尼連禅河)で洗い浄め、スジャーターという娘から差し出された乳粥で次第に体力を回復しいく。

その後、ベナレス郊外のサールナートで「初転法輪」と呼ばれる、はじめての説法をするのである。

スジャーターに乳粥を献じられたというネーランジャー河に着いたとき、たくさんの水牛が水浴びをしていた。

そして岸辺には、つい先ほど火葬をしたといって、火葬夫が遺灰を川に流していた。

現在、サールナートはお釈迦さま四大仏蹟の一つとして、多くの旅行者が訪れる。

お釈迦さまが修行説法したもう一つの場所、霊鷲山(りょうじゅせん)は、古代インドマガダ国の首都「王舎城」の東北にあり、デカン高原を一望に見わたせる山頂にあった。山の名前の由来は、この頂の形が鷲に似ているからとも、鷲が多く住むからとも言われている。

この場所への旅行者はあまり多くないが、お供え用の色とりどりの花びらを売っている人がいて、この山頂で私を迎えてくれたのには驚いた。 この場所で、人間が手を加えたものと言えば、10坪にも満たない山頂を取り巻く高さ30センチぐらいのレンガ積みの囲い壁だけで、2500年以上前、お釈迦さまが瞑想した当時となんら変わらない場所に、息を切らせながら上がってきた私は、静かに草履を脱いで正座した。

流れるものは汗から、やがて、なぜか涙に変わっていた。

合掌

4月からのシーズン2の読み聞かせ法話の本は

私の初版本で、2002年に出版した「田舎坊主のぶつぶつ説法」です。

後に「田舎坊主シリーズ」とつながる第1弾です。

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田舎坊主の読み聞かせ法話By 田舎坊主 森田良恒