田舎坊主の読み聞かせ法話

「人生マンダラ」エッセイ「田舎坊主の合掌」


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栄華を極めた社長さんが網膜色素変性症という病気になり、

会社も家族も失いうつ病となりました。

その後、資格を取ってマッサージ師となりました。

今の生きがいは?と聴くと、「喜んでくれる声が生きがいです」と答えてくれました。

またー

働き盛りのご主人がベーチェット病となり、片目眼球摘出手術をし自暴自棄になったこともあります。

奥さまは三人の幼い子どもを必死に育てていました。

お母さんを助けて頑張るといっていた長男がクローン病となり、一生食べることを楽しめない病気になりました。

でもー

長女は「難病患者の役に立ちたい」と看護師に進み

クローン病の長男は、同病の患者会を立ち上げてリーダーとして頑張っています。

「マンダラ」は宇宙を表し、すべてに価値がることを教えています。

宇宙を含む花「マンダラゲ」には花は美しいけれどトゲも毒もあります。

その毒の「アトロピン」という成分は重症筋無力症の初期の特効薬だったのです。

この毒成分を利用して華岡青洲が全身麻酔薬「通仙散」を完成しました。

人生に病気は不要かもしれませんが、

難病患者・家族からは、当事者に寄り添う志の高い医師や看護師、患者会リーダーが生まれています。

世の中、美しい人・賢い人・健康な人ばかりでは成り立たないのです。


和歌山県紀の川市 瑞宝山不動寺

不動坊 良恒

田舎坊主シリーズ第六弾

「田舎坊主の合掌」

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田舎坊主の読み聞かせ法話By 田舎坊主 森田良恒