スーラ・タハは、クルアーンにあるスーラ（章）の一つである。20番目のスラーで、135節から成る。スラ・タ・ハは、その最初の節にあるアラビア語のアルファベットにちなんで命名された。

スラTa-haは、預言者モーセ（彼に平安あれ）がエジプトの圧制的な王ファラオに神のメッセージを伝えるために神に選ばれたときの物語である。預言者モーセ（かれに平安あれ）がナイル川に投げ込まれたとき、トゥルシーナの丘での神との出会い、ファラオとの戦いなど、預言者モーセ（かれに平安あれ）の歴史における重要な出来事が、このスラーにおいて神によって明らかにされる。

加えて、タハ・スーラには、人類が生きていく上での指針となる道徳的な教えも含まれている。神の唯一性、信仰と敬虔さの重要性を説いている。

また、人生のあらゆる状況や困難の中で神に祈ることの重要性を強調している。その節は、苦難にある人々に慰めと希望を与え、たとえそれが人間の心には理解できないものであっても、神のご計画を信頼するよう励ましている。

タハ・スーラを聞き、学ぶことによって、イスラームの歴史に対する理解を深め、神から与えられた人生の指針を得ることができる。このスーラは、神の力と慈悲を思い起こさせ、敬虔な生活を送り、神の命令に従うことの大切さを教えてくれる。